11. ミミイカ

コウイカ目ダンゴイカ科に属するイカで、体は大きくても5cmほどと小型のイカです。ヒレの部分がまるで耳のように見えることから、「ミミイカ」と名付けられました。

市場に出回ることはあまりありませんが、味は非常によいといわれていて、身はやわらかくもちもちとしています。主な産地は瀬戸内海や九州北部で、旬の時期は冬~春頃です。

12. モンゴウイカ(カミナリイカ)

コウイカ目コウイカ科に属する大型のイカで、大きいものでは全長40cm以上にもなります。胴体に丸い紋があることから「モンゴウイカ」と呼ばれていて、「カミナリイカ」という呼称が使われることも。

身は分厚く歯応えがあり、甘みを強く感じられます。年間を通しておいしく食べられますがとくにおいしい旬の時期は冬とされていますよ。

▼【まとめ】イカの主な種類一覧
種類名特徴・味わい産地
スルメイカ・日本における水揚げ量の7割をほこる
・年間を通しておいしい
北海道、青森県、石川県夏から秋にかけて
ヤリイカ・上品な甘みが感じられる味わい
・身は薄く、食感がよい
北海道(函館市)、青森県、長崎県2~4月の初春
アオリイカ・非常に大きい
・強い甘みと旨味、歯ごたえのよさがある
西日本春から初夏にかけて
ケンサキイカ・細長い見た目
・身は厚みがあって、上品な味わい
島根県、山口県、長崎県3月~9月頃
ソデイカ・冷凍してから解凍することでやわらかくなる沖縄県秋頃
アカイカ・厚みがあり、身がやわらかい
ホタルイカ・発光し、体は小さい
・やさしい甘みがある
・沖漬けや酢みそ和えなどが定番
兵庫県や富山県、鳥取県など日本海側春頃
コウイカ・体内に多くの墨を蓄える
・肉厚でやわらかく甘みがある
瀬戸内海沿岸、九州秋から春
シリヤケイカ・身は厚めでやわらかい
・コウイカに比べると旨味や甘みは少ない
5~11月
コブシメ・沖縄県では高級品
・沖縄の郷土料理「イカの墨汁」に使われる
・やわらかく冷凍すると甘みが増す
沖縄県10~3月
ミミイカ・体が小さく、ヒレが耳のように見える
・身はやわらかくもちもちとしている
瀬戸内海、九州北部冬~春頃
モンゴウイカ
(カミナリイカ)
・体が非常に大きい
・身は分厚く歯応えがあり、甘みが強い

イカの種類の見分け方

イカは種類ごとに異なる見た目をしているため、眼やヒレの形を見ると、大まかに種類を特定することができます。スーパーや市場で「このイカはどの種類だろう?」と迷ったときの見分け方をご紹介しますよ。

眼の形で見分ける

まずはイカの目を見てみましょう。イカには「開眼目」と「閉眼目」という分類方法があり、眼を見ればおおまかな種類を判別できます。

開眼目は目玉に膜がなく、水晶玉が露出していて、眼の隙間に細いものを差し込むと眼球が見えるのが特徴。ホタルイカやスルメイカなどがこちらに含まれます。

閉眼目は目玉に膜があり、ぎょろっとした眼をしているのが特徴。ヤリイカやコウイカがこちらに含まれますよ。

ヒレの形で見分ける

眼以外では、頭の先に付いている「ヒレ」の形で見分ける方法もあります。

たとえばスルメイカは三角形のヒレが付いていますが、ヤリイカのヒレは三角形というよりは菱形をしていますよ。アオリイカは丸みを帯びたヒレが胴体全体に付いているのが特徴です。

このほか、全体的な形や色合いなども、種類によって異なる個性が見られます。一度インターネットや図鑑などで主な種類の外観を見比べて特徴を把握すると、より見分けやすくなるでしょう。

おいしいイカの選び方

スーパーなどでイカを選ぶとき、どんな点を意識すればいいのでしょうか。ここでは生で丸ごと一匹のイカを買う際のポイントを解説!ポイントを意識して、新鮮なイカを見分けられるようになりましょう。
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