ライター : ニコライ

グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる

金華さばとは?

さばと言えば、日本ではよく食卓にのぼる、親しみのあるお魚ですよね。しかし、同じさばでも、“幻のさば”と呼ばれる「金華さば」を知っていますか? 金華さばといっても、そのような種類のさばがいるという訳ではありません。金華さばは、南三陸の金華山周辺海域で穫れる真さばのこと。 一般的にさばは、エサを求めて海を回遊しながら過ごす魚です。ところが、黒潮と親潮が混ざりあう金華山周辺は、エサが豊富なため、この近辺に住むさばはここをほとんど動きません。回遊をせずに豊富なエサをたっぷりと食べられるので、上質な脂が身に入り、そのなかでもさらに選びぬかれた一部のさばのみが、「金華さば」になれるのです。

普通のさばとの違い

大きさ

金華さばの外見の特徴と言えば、その大きさでしょう。普通の真さばのサイズは、50cm前後。一方で金華さばは、基準をクリアした大型のさばしかなれません。というのも、小型の魚はどうしても大型の魚に比べて小さい分、脂ののり具合が悪くなってしまいます。 金華山周辺でとれたからといって、真さばがすべて金華さばになれるという訳ではないんですね。

良質で豊富な脂

大きな身にたっぷりとのった良質な脂は、旬の季節には20~30%にもなるといわれ、醤油をかけても弾いてしまうほどなのだとか。一方で、濃厚ながらも脂が口の中でさっと溶けてしまうので、しつこくなくて食べやすいのも人気の秘密のようです。 また、魚の脂には中性脂肪や動脈硬化のリスクを減らしてくれるEPAやDHAといった栄養素が含まれています。脂の多い金華さばには、この栄養素が通常のさばより多く含まれているので、「おいしくて体にもいい」という、まさに理想的な食べ物なのです。

幻のさばと言われる理由

金華さばには、いくつもの厳しい基準が設けられています。金華山周辺の海域で水揚げされた真さばのうち、一定以上の大きさ、脂のり、鮮度など複数の項目をすべてクリアしたさばのみが、「金華さば」というブランド名を手にすることができるのです。 基準を少しでも欠いたさばが金華さばとして出回ってしまうと、金華さば自体の評判が下がってしまう恐れがあります。そのため、たとえ水揚げ量が少なくても、この基準が厳守されることで金華さばのネームバリューが守られているのです。

希少なため、価格もお高め

品質にとことんこだわっているため、希少価値が高い金華さば。そのためお値段も高めで、一匹2~3万円という高値で取引されることもあります。さらに近年では、水揚げ量自体も減っており、まさになかなか手の入らない「幻のさば」なのです。

金華さばの旬

金華さばの旬は、9月から1月頃まで。秋がもっともおいしい季節です。さばの産卵期は3月から8月頃で、9月を過ぎると、豊富なエサのおかげで脂肪が身にしっかりとのるようになります。 さらに、秋になると海水も冷たくなるため身がぎゅっとしまり、風味とおいしさがアップ。同時に栄養価も格段に上がりますので、まさにいいことずくめなんです。食べるなら、旬の秋が断然おすすめですよ。
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