ライター : 堀田 らいむ

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三五八漬けとは?

三五八漬けは東北地方に古くから伝わる郷土料理で、米麹に塩を加えた漬け床を使った漬物です。定番の野菜を漬けるのはもちろん、お肉やお魚に下味をつけたり、煮物やスープなどの隠し味としてもアレンジできます。まさに万能調味料です。 栄養価が高い米麹が原料なので、とっても健康的です!三五八漬けを食べる習慣を続けていれば、おいしい食事だけでなく、健康と美容も手に入るかも!

三五八漬けの名前の由来

三五八漬けという名前の由来はシンプル。塩と米麹と蒸した米を3:5:8の割合で混ぜ合わせて作る漬け床を使うことから「三五(さごはち)」と名付けられたといわれています。

三五八漬けってどんな味?

漬け物の代表格である「ぬか」と比べ、クセのないやさしい味わいでほんのり甘みがあります。野菜を漬けると、麹のマイルドな香りと自然な甘みが感じられるお漬物ができあがります。肉や魚などを漬けてから焼くと特有の生臭さが消え、旨みが増すのが特徴です。普段の料理の前にひと工夫加えるだけで、グッとおいしいお魚・お肉料理ができあがるでしょう。

三五八漬けの栄養素は?

三五八漬けを作るさいに欠かせない米麹は、「飲む点滴」と言われるほど栄養が豊富な甘酒の原料となっています。米麹には脂質の代謝を促進したり、ニキビやシミを予防するなど肌をきれいにしたりする効果があるビタミンBを多く含みます。また、食物繊維やオリゴ糖が腸内環境を整えるので、便秘解消や免疫力のアップにも効果的です。

三五八漬けの漬け床の作り方

炊飯器で炊きあがったご飯に、米麹と60度くらいのお湯を入れ全体をよくかき混ぜます。これを約10時間保温すると甘酒ができあがりますので、その甘酒に分量の塩を混ぜ込み、冷蔵庫で10日間保存しましょう。10日後には三五八漬けの漬け床が完成します。 麹菌の酵素が活発に働く温度が50度~60度です。炊飯器内の温度が高温になりすぎないよう、炊飯器の蓋を開けたまま、濡れ布巾で蓋をして保温することがポイントです。

三五八漬けの漬け床の手入れの仕方

ぬか漬けのように毎日かき混ぜる必要はないので管理は簡単です。野菜を漬けこみ続けていると、野菜の水分で床がゆるくなってきますので、その時には清潔な布巾等を漬け床の表面に押し付けて、水分を取りましょう。塩味が薄くなった場合は塩を好みで加えてください。基本的には常温保存ですが、夏場は冷蔵庫での保存をオススメします。

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