フルーツジュース

フルーツジュースに豊富なビタミンCは、肝臓で酵素を活性化させて、アセトアルデヒドの分解を促進するといわれています。

お酒を飲んだあとにビタミンCを含むオレンジジュースやグレープフルーツジュースを飲むのがおすすめ。二日酔い対策にもなりますよ。(※8,11)

【Q&A】アルコール分解が速い人・遅い人の特徴は?

A:一般的に女性よりも男性のほうがアルコールの分解が速いといわれています。また、その人の持つ酵素のタイプも関わっています。

アルコールは水分のある場所に分布するため、体脂肪率が高く水分量が少ない女性のほうが血中アルコール濃度が高くなりやすいです。また、アルコールの分解が遅いタイプの酵素を持つ人は、長時間アルコールが残りやすいようです。(※1,6)

【Q&A】アルコール分解酵素がない人が飲酒するとどうなる?

A:アルデヒド脱水素酵素がない人や酵素のはたらきが弱い人は、少ない飲酒量でも二日酔いを起こしやすいです。

コップ1杯のビールで顔が赤くなってしまうタイプの人です。このような人が、アルコールに強くなろうと飲み続けるのは危険です。周囲の人が無理やり飲ませるのもやめましょう。また、遺伝的な要因で完全に酵素のはたらきがない人は、体質的にお酒が飲めません。(※6,12)

【Q&A】二日酔いがひどい。アルコールが分解されてない?

A:アセトアルデヒドの蓄積も二日酔いの原因のひとつと考えられてはいますが、それだけが原因とはいい切れません。二日酔いのメカニズムには複数の要因が関わるといわれています。

二日酔いの症状があるのに、アルコールやアセトアルデヒドの血中濃度が低い場合も。そのため、二日酔いにはさまざまな要因が複雑に絡み合っていると考えられています。水分補給をしてゆっくり休みましょう。(※13,14)

お酒は楽しく飲みましょう

飲んだ分のアルコールが消失するまでの時間を、数値で見るとわかりやすいですよね。しかしアルコールの分解能力は個人差が大きく、あくまでも目安です。その日の体調をしっかりと把握したうえで、飲みすぎに注意して、楽しんでくださいね。

また、寝て起きたらアルコールは分解されているわけではなく、アルコールの種類や量によっても消失するまでの時間が異なります。アルコールの分解がスムーズに進むよう、水分をこまめに摂ることを意識しましょう。
【参考文献】
※11 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2024/09/11参照)
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