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悪酔い・二日酔いを引き起こす原因は?
みなさん、いろいろなエピソードとともにお酒を飲んで酔っ払ったという経験は、きっと少なからずあるのではないでしょうか。なかには人に絡んだり、ひどい頭痛や吐き気をもよおして悪酔いしたこと、または見たこともあるかもしれませんね。
安酒を飲んだ、ちゃんぽんして飲んだ、ついつい飲みすぎた、などを悪酔いした原因に挙げる方が多いですが、はたして本当にそれが理由なのでしょうか?
この記事では、ワインに焦点を当ててご紹介。「ワインはほかのアルコール類より悪酔いしやすい」「安いワインほど悪酔いしやすい」とも言われていますが、その真相について追求していきます。
ワインが悪酔いしやすいとされる理由
ワインに含まれる「フーゼル油」が原因?
ワインにはフーゼル油という物質が含まれています。これは高級アルコール混合物の総称で、脂肪酸の一種です。以前は、これが悪酔いの原因だと考えられていました。
しかし、量の違いはあれどフーゼル油はどの種類のアルコールにも含まれているもの。動物を用いた実験では、フーゼル油が二日酔いの原因とは考えにくいとされています。(※1)仮にワインにフーゼル油が多く含まれていたとしても、それが悪酔いの原因とは言い切れません。
真犯人は「ヒスタミン」と「チラミン」
赤ワインには、ヒスタミンという成分が入っています。このヒスタミンは血管を急速に広げることで、頭痛の原因となる場合があります。(※2)
また、赤ワインはチラミンという成分も含んでおり、こちらはヒスタミンと真逆で、血管を収縮する作用があります。収縮することで脳に負担がかかってしまい、頭痛が引き起こされます。実はこのチラミン、ワインと相性のいいチーズにも多く含まれているんです。(※3)
安いワインだから悪酔いするわけではない
上でご紹介した通り、ワインそのものに頭痛などの原因となる成分が含まれており、安いワインだからといって悪酔いをするわけではありません。
ちなみに、上で出てきたヒスタミンは、イタリア産のワインよりもフランス産のワインのほうが多く含まれていることが分かっています。(※2)本場の上質なワインであっても、悪酔いは起こり得るのです。
赤ワインのほうが酔いやすい?
赤ワインと白ワインの酔い方の違いは、飲む温度が関係しています。常温で飲む赤ワインはアルコール分が胃腸に吸収されますが、冷やして飲む白ワインは飲んでからすぐ吸収されるのではなく、ある程度時間がたって体内温度に近くなってから吸収されます。(※4)
そのため、実は酔い方としてはどちらも変わらず、冷たくして飲む白ワインのほうがあとから酔いが回るというだけの話なのです。
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