ライター : 双葉

パティシエ/製菓衛生師/ライター

バターなし。米粉のクッキー

Photo by 双葉

調理時間 10
*焼成時間は除きます
材料4つだけで作れる簡単な米粉クッキーです。米粉を使うのが初めての方でも、ポイントを押さえておいしく作れます。 筆者は、パティシエ経験が10年以上あり、SNSでも米粉を使ったレシピを発信しています。そんな筆者だからこそご紹介できる、究極に簡単でおいしい米粉クッキーをぜひお試しください。

材料(直径3.5cmのクッキー約60枚分)

Photo by 双葉

コツ・ポイント

  1. 米粉は商品によって仕上がりが変わるため、粒子が細かい製菓用を選んでください。
  2. 米粉は、よく混ぜないと食べた時に粉っぽさが残りやすいので、しっかり生地と合わせましょう。

下ごしらえ

オーブンを170℃に予熱します。

作り方

1.卵とてんさい糖を混ぜる

卵にてんさい糖を加えたところ

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ボウルに卵を割り入れ、てんさい糖を一度に加えてホイッパーでよく混ぜます。

【ポイント】
てんさい糖は溶けにくいので、しっかりまぜましょう。お菓子作りには、粉末タイプがおすすめです。

2.米油を加える

米油を混ぜたところ

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米油を加えて中心から混ぜて乳化させます。全体が良く混ざってとろっとした状態になればOKです。

【ポイント】
卵と油をしっかり乳化させると、クッキーの口当たりがなめらかになり、生地が油っぽくなるのも抑えられます。

3.米粉を加えて切るように混ぜる

米粉をゴムベラで切り混ぜているところ

Photo by 双葉

米粉を加えてゴムベラで切るように混ぜます。

【ポイント】
・米粉は粒子が細かくダマになりにくいので、ふるう必要はありません。
・この後手でまとめるので、ざっくり混ざっていれば大丈夫です。

4.手でこねてまとめる

生地を手でまとめているところ

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粉けがなくなるまでしっかりこねるように手でまとめます。

【ポイント】
・米粉にはグルテンが含まれないため、混ぜすぎを気にする必要はありません。
・粉けがなくなるまでまとめないと、型抜きする時のなめらかさが出なかったり、食感が粉っぽくなったりするので、しっかり混ぜましょう。

5.生地を伸ばして型で抜く

生地を麺棒で伸ばすところ

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生地を麺棒で3mm位の厚さに伸ばし、好みのクッキー型で抜きます。

【ポイント】
・ラップ2枚で生地を挟んで伸ばすと、打ち粉がなくても生地がつかずに伸ばしやすいです。ルーラーを使うと均一な厚みに伸ばせます。
・米粉にはグルテンが無いので、冷蔵庫で休ませず、すぐに焼けるのがメリットです。
・生地を薄くすることで、クッキーがサクサクして食感が良くなります。

6.170℃のオーブンで12分程焼く

焼成前の生地

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170℃のオーブンで12分程様子を見ながら焼いて完成です。

【ポイント】
オーブンによって焼き時間が変わるので、ご家庭のオーブンに合わせて調整してください。まず10分程焼いて、様子を見ると焼き過ぎが防げます。

シンプルなクッキーだからアレンジも楽しめる!

Photo by 双葉

できあがった生地を3等分してほかの材料を加えれば、一度に3種類の味を作れます。
・ココア味……3等分にした生地に対してココア2g
・抹茶味……3等分にした生地に対して抹茶1g
3種類の生地があれば、クッキー缶にもできますよ。お好きな型で抜いて楽しみましょう。

「バターなし米粉クッキー」のQ&A

Q1. 米粉の種類は何を使えばよいですか?

製菓用の米粉は、粒子が細かいのが特徴です。製菓用<パン用<普通の米粉の順で一般的に粒子が粗くなり、水分の吸収率も変わります。パン用には、膨らみが良くなるようグルテンが加えられた商品もあります。

このレシピでは、もろい口どけの良さを出したいので、製菓用か粒子の細かいパン用がおすすめです。製菓用とパン用では、クッキーの仕上がりにあまり差は出ませんが、水分の吸収率が高い普通の米粉だと生地がまとまりにくい可能性があります。食感も硬く重くなりやすく、後味も粉っぽさが残ります。

Q2. 米油のかわりに使える油は何がありますか?

レシピで使った米油以外でも作れます。それぞれの違いについては下記の通りです。
・サラダ油、太白ごま油……くせがなく、そのまま代用可能です。風味や仕上がりも米油とほとんど変わりません。
・ココナッツオイル……代用可能ですが、ココナッツの風味が強く出るので好みによって使いましょう。
・オリーブオイル……代用可能ですが、オリーブオイルの種類によっては独特の風味を感じます。生地が油っぽくなりやすく、ザクザクした食感になります。

Q3. 砂糖の種類で仕上がりは変わりますか?

レシピで使ったてんさい糖以外でも作れます。それぞれの違いについては下記の通りです
・グラニュー糖……てんさい糖よりもあっさりした仕上がりになります。
・粉糖……やや目の詰まった仕上がりになります。なめらかな食感を出したい時に向いています。
・きび砂糖……てんさい糖に近い仕上がりですが、よりコクが出ます。生地の色も濃くなります。
・メープルシロップ……甘さ控えめの仕上がりになり、メープルシロップの風味を感じます。量が多くなると生地がべたつく原因になります。

Q4. クッキー生地がうまくまとまらない場合、どうすればよいですか?

クッキーがうまくまとまらないのは、ベタベタする場合と粉っぽい場合があり、それぞれ対処法が違います。使う米粉の種類によっても変わったりするので、生地に合わせて調整しましょう。

・ベタベタする場合
冷やすと扱いやすくなることもあるので、30分から1時間位冷蔵庫に入れてみましょう。それでもべたつく場合は、生地の状態をみながら少しずつ米粉を足します。

・粉っぽくまとまらない場合
水分不足か混ぜ不足が原因です。手で押し付けるようにして混ぜてもまとまらない場合は、水か牛乳などをスプーンで少しずつ加えます。入れすぎるとべたつくので、慎重に行います。

Q5. 焼く前の生地は冷凍保存できますか?

焼く前の生地は冷凍保存可能です。生地を薄く伸ばした状態で冷凍するのがおすすめです。半解凍状態で型抜きするときれいに抜けますよ。

【冷凍方法】
生地を型抜きしたい厚さに伸ばし、1枚ずつラップで包みます。冷凍用の保存袋に入れて空気を抜いて冷凍すれば、1ヶ月程度保存可能です。

【解凍方法】
室温で5~6分置き、半解凍状態で型抜きします。そのままオーブンで焼きます。

【注意点】
冷凍した生地を完全に解凍してしまうと、生地がやわらかくなって作業しにくいので、半解凍状態で作業しましょう。

Q6. 焼いたクッキーはどのように保存すればよいですか?

しっかり冷ましてから、乾燥剤と一緒に保存容器や缶などの密閉できる容器や保存袋に入れて保存しましょう。高温多湿や直射日光が当たる場所を避け、冷暗所に置きます。長く置くとサクサク感が損なわれたり、風味も変化します。おいしく食べるには3~4日、長くても1週間位で食べきるのがおすすめです。

1週間以上長期保存したい時は、焼く前の生地を冷凍保存して、食べる分だけ焼くのが良いでしょう。

米粉クッキーはバターなしでも絶品!

Photo by 双葉

米粉クッキーは、バターなしでもサクサクにおいしく仕上がります。ひと口かじると、サクッと崩れるような食感が広がり、口の中でホロホロと溶けていきます。米粉のやさしい甘みと心地良い軽やかな歯触りで、つい手が止まらなくなるおいしさです。材料も4つだけで簡単・絶品な米粉のバターなしクッキー。みなさんもぜひお試しください!
※オーブンはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
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大満足のおいしさ。 定番料理にしたい。
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