ライター : donguri

グルメライター

管理栄養士おすぎさんに教わる。新しい栄養バランスの整え方

Photo by ツジツマシアワセ®

健康志向が高まる昨今、食事の栄養バランスが気になりつつも、毎日のレシピを考えるのはむずかしいと感じる方は多いのではないでしょうか。日々食事管理を頑張っていると、疲れたり食事の時間を楽しめなくなってしまったりすることもありますよね。

そこでこの記事では、管理栄養士・料理研究家 おすぎさんによる「忙しくてもできる栄養管理方法」をご紹介。食品メーカーやレシピ動画メディア運営会社等15社が参画する「ツジツマシアワセ®︎」プロジェクトの、新しい考え方を取り入れたアイデアです。

Photo by ツジツマシアワセ®

管理栄養士・料理研究家 おすぎ氏
「頑張らない料理で、毎日の食事を美味しく健康に。」をコンセプトに、レシピ開発・栄養監修・書籍執筆など幅広く活動。YouTubeでは 40万人以上の登録者 に向けて、忙しい人でも続けられる健康的な食事のコツを発信。

著書『「からだにいい」をまるごと5日分作り置き!頑張らない冷凍弁当』では、冷凍作り置きを活用した食事の工夫を提案している。

気軽に栄養バランスを整える「ツジツマシアワセ®」とは

Photo by ツジツマシアワセ®

「ツジツマシアワセ®」とは、1食で栄養バランスを完璧にするのではなく、その前や後の食事でゆるやかにツジツマをあわせればよいという、新しい考え方です。たとえば “昨日” の野菜不足を感じたら、“今日” 野菜の摂取量を増やせばOK。日々頑張らなくても、前後の食事を調整することでゆるやかに栄養バランスを整えることができます。

1週間単位でツジツマあわせ!忙しくてもできる栄養管理方法

『栄養バランスを毎日完璧にしないといけない』と、栄養指導の現場で悩んでいる方を多く見てきました。こうした思い込みが、かえって栄養や健康へのハードルを上げていると生活者の課題があります。

人間の体は、カレンダーのように線を引いて1日ごとにリセットされるわけではないですし、毎日栄養管理を完璧にするのはむずかしいです。1週間程度で栄養バランスのツジツマを合わせるのが最近の考え方です。

食事の目的は、栄養素を摂取することだけではなく、食事そのものや誰かと食事をすることを楽しむことが人生のシアワセになっている方も多いと思います。栄養についてむずかしく考えるのではなく、一週間単位でツジツマを合わせていくことが良いと思います。

1. 野菜のおかずを冷凍作り置き

方法について

  1. 忙しい日々では、野菜をしっかり摂ることがむずかしくなりがちです。そこで、時間に余裕のある週末などに野菜を使った副菜をまとめて作り、冷凍保存しておく方法をおすすめします。

    冷凍する際には1食分ずつ小分けしておくと、平日の食事でも自然と必要量に近づけることができます。

提案レシピ「3種の野菜の和風マリネ」

Photo by ツジツマシアワセ®

保存期間:冷蔵で3〜4日、冷凍で2週間(解凍時は電子レンジ500Wで2分ほど加熱)

漬けだれとともに野菜を保存することで、解凍後すぐに食卓に出せる一品です。このレシピでは、1食あたり100g以上の野菜がしっかり摂れる設計になっており、忙しい日でも「今日もちゃんと野菜を食べられた」という安心感が得られます。

材料(3食分)

・ごぼう……100g
・さつまいも……100g
・ブロッコリー……100g
a. 酢……大さじ1杯
a. しょうゆ……大さじ1杯
a. 砂糖……小さじ1杯
a. 練り辛子……2〜3cm
・かつおぶし……2g
・油……適量

作り方

  1. ごぼうは長さ4〜5cmの四つ割りにする。さつまいもは、厚さ7mm程度のいちょう切りにする。ブロッコリーは小房に分ける。
  2. 大きめのボウルに(a)を混ぜ合わせ、マリネ液を作る。
  3. フライパンに多めの油を入れ、ごぼう、さつまいも、ブロッコリーをこんがりとするまで焼く。
  4. 焼いた野菜を2のマリネ液に加え、かつおぶしを入れてよく和える。
    ※冷凍保存する際は、マリネ液ごと1食分ずつ分け、清潔な保存容器に入れる。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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