ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

ラードの代わりに使えるものは?

ラードとは豚の脂のこと。ラードは常温ではクリーム状ですが、加熱すると液状になるのが特徴です。ラードはコクのある特有の風味があり、食材のおいしさを引き立ててくれます。主にとんかつやラーメンなどを風味豊かに仕上げますよ。

この記事ではラードの代用方法や作り方をご紹介します。ラードが手元にないときどんな油で代用できるか確認しましょう。

ラードの代用はこれ!記事のまとめ

  1. ラードは豚の脂身や牛脂、バターなどで代用できる
  2. コク出しを目的としない場合は、サラダ油やオリーブオイルでも代用可能
  3. ラードは豚脂と水で手作りできる
  4. 取り扱いのあるスーパーでは、チューブタイプや固形タイプのラードを購入できる

ラードの代用品5選|風味の違いや使用時のコツも

1. 豚の脂身

ラードの代用品として、豚の脂身を使う方法があります。そもそもラードは豚の脂を加熱して溶かして抽出するものなので、味わいに違いはありません。豚の脂身で代用するときは、野菜と一緒に炒めて野菜炒めにしたりチャーハンを作ったりするとよいです。脂身が溶けてラード代わりになり、コクや旨味が加わっておいしいですよ。

代用のポイント

  1. 豚の脂身とは、豚肉の脂が多い部分
  2. ラードは豚の脂を加熱して溶かして抽出するものなので、味わいに違いはなし
  3. 野菜と一緒に炒めて野菜炒めにしたりチャーハンを作ったりする

2. 牛脂

ラードの代用品として、牛脂を使うのもよいです。牛脂とは、文字通り牛の脂肪。白色の大きなサイコロのような形状でスーパーの精肉売り場で手に入ります。牛脂は味やにおいが濃く、ラードより風味が強いため、使う分量に気をつけましょう。牛脂を使うなら、すき焼きやハンバーグ、牛肉コロッケなど肉の風味を強調したい料理がおすすめです。

代用のポイント

  1. 牛脂とは牛の脂肪
  2. 味やにおいが濃く、ラードより風味が強いため使う分量に気をつける
  3. すき焼きやハンバーグ、牛肉コロッケなど肉の風味を強調したい料理におすすめ

3. バター

ラードの代用品に、バターを使うのもおすすめです。バターは牛乳に含まれる乳脂肪分を集めて固めた乳製品。風味豊かでコクがあるため、料理に香りやまろやかさを加えられます。ラードと違いバターの風味が強いため、料理を選んで使いましょう。風味を生かした炒め物やパスタ、お菓子作りに使うとよいですよ。

代用のポイント

  1. バターは牛乳に含まれる乳脂肪分を集めて固めた乳製品
  2. ラードよりバターの風味が強いため、使う料理を選ぶこと
  3. 風味を生かした炒め物やパスタ、お菓子作りに使うのがおすすめ

4. サラダ油やオリーブオイル

ラードの代わりにサラダ油やオリーブオイルのような植物油脂を使う方法もあります。植物油脂はどの家庭でも常備していることが多いため、代用しやすいですよ。オリーブオイルは特有の風味がありますが、サラダ油はあっさりとしてクセがないのが特徴。

どちらもラードのような濃厚なコクは少ないです。炒め物やフライなど料理に合わせて選ぶようにしましょう。サラダ油はドーナツやフライドポテトなどを揚げるのに使うのもおすすめ。

代用のポイント

  1. サラダ油やオリーブオイルのような植物油脂はどの家庭でも常備していることが多く代用しやすい
  2. ラードのような濃厚なコクはなく、あっさりとしてクセがない
  3. 炒め物やフライに使う
  4. サラダ油はドーナツやフライドポテトなどを揚げるのに使うのもおすすめ

5. ショートニング

ショートニングとは、植物油脂と動物油脂を原料とした固形油脂です。19世紀末にアメリカでラードの代わりに作られましたが、無味無臭なのでラードのようなコクはありません。ショートニングは主にクッキーやパンなどに使うと口当たりのよい仕上がりになります。

代用のポイント

  1. ショートニングとは、植物油脂と動物油脂を原料とした固形油脂
  2. 無味無臭でラードのようなコクはない
  3. クッキーやパンなどに使うと口当たりのよい仕上がりになる

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