ライター : SATTO

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恵方巻きが流行ったのは意外と最近!記事のまとめ

  1. 恵方巻きの起源は、商売繁盛の祈願のため食べられていた海苔巻きに由来する
  2. 恵方巻きが全国的に流行り始めたのは1990年代
  3. 恵方巻きが流行ったきっかけには、セブン-イレブンや海苔・寿司業界が関係しているという説がある

昔はなかった気が…。恵方巻きはいつから流行ったの?

Photo by macaroni

節分が近づくと、スーパーやコンビニで必ず目にするようになった恵方巻き。今ではすっかり定着した風習ですが、実はそれほど歴史が古いものではありません。一体いつから節分に恵方巻きを食べるようになったのでしょうか?

この記事では、恵方巻きがいつから流行ったのか、流行ったきっかけなどについて詳しく紹介していきます。

恵方巻きが流行るまでの流れ

年代出来事
江戸時代~明治時代大阪の商人や芸子たちが、商売繁盛の祈願のため、恵方に向かって海苔巻きを食べるようになる。
昭和初期~中期大阪の海苔や寿司の組合が、恵方巻きを食べる風習をチラシで宣伝。
1970年代半ばマスコミで恵方巻きが取り上げられ、徐々に知名度が上昇。
1980年代ファミリーマート、セブン-イレブンが地域限定で恵方巻きを販売。
1990年代セブン-イレブンが恵方巻きの販売エリアを拡大。全国的なブームに。
2000年代以降コンビニやスーパーでの恵方巻きの販売が定着し、全国的な風習となる。
恵方巻きは、商売繁盛の祈願のために大阪で生まれた風習が、コンビニの販売開始をきっかけに全国的なブームとなった食べ物です。セブン-イレブンが販売エリアを拡大したことをきっかけに、一気に知名度が上がりました。

当初は大阪の商人や芸子たちの間でおこなわれていた風習ですが、のちにコンビニやスーパーで販売されるように。今ではお店で購入したり家庭で手作りしたりと、節分の風物詩として多くの人々に親しまれています。

恵方巻きは誰が流行らせた?2つの大きなきっかけ

Photo by Uli

セブン-イレブンによって有名になった

恵方巻きが全国的に知られるようになった理由のひとつに、コンビニエンスストア、セブン-イレブンの存在があります。

セブン-イレブンは、1980年代に地域限定で恵方巻きの販売を開始。もともと節分に食べる海苔巻きに名前はなく「丸かぶり寿司」や「招福巻」など、さまざまな名前で呼ばれていました。そこでセブン-イレブンが「恵方巻き」と名付けて販売し、今ではすっかり定着した呼び名となったのです。

海苔や寿司業界が普及させた

海苔や寿司の業界も、恵方巻きを流行らせるきっかけとなったといわれています。大阪の海苔や寿司の組合は昭和初期から中期にかけて、海苔、寿司の販売を促進するためキャンペーンをおこなったそう。恵方巻きについて「節分に恵方に向かって巻き寿司を丸かぶりすると幸運がもたらされる」という趣旨のチラシが配布されました。

企業のため恵方巻きの販売促進活動をおこなったことにより、大々的に売られるようになったという説があるのです。

そもそもの発祥は?食べる意味や由来とは

Photo by Uli

恵方巻きの起源や歴史を簡単にまとめると、関西地方を中心に、商売繁盛などを願って節分に海苔巻きを食べる風習が始まりといわれています。のちにコンビニや寿司業界などが積極的に販売を開始し、地域に留まらず全国へ広がりました。そして現代のような恵方巻きの文化が定着したのです。

なぜ恵方巻きを食べるのかというと、恵方に向かって願い事をしながら丸かぶりすることで、一年の幸福を願うという意味合いが。恵方巻きには、食べる方角や、タイミング、食べ方などさまざまなルールがあるので、ぜひチェックしておきましょう。
恵方巻きの意味や由来はこちら▼

節分は恵方巻きの歴史に思いを馳せよう!

これまで節分だからと、当たり前のように恵方巻きを食べていた方もいるのではないでしょうか。長い歴史がある食べ物というイメージですが、実は流行ったのはそれほど昔ではありません。そう考えると、より親しみやすい食べ物ですよね♪ 今年の節分は恵方巻きの歴史に思いを馳せながら、特別な一日を過ごしましょう。

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