重曹やセスキ炭酸水ではダメ?

Photo by 大村はなこ

クエン酸は酸性、重曹やセスキ炭酸水はアルカリ性です。それぞれの性質がまったく違うため、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸水ではクエン酸の代用品としての効果は期待できません。

お風呂のカビやトイレの黄ばみなど、酸性の力が求められる汚れにはクエン酸、油汚れや焦げといった酸性の汚れの掃除には重曹やセスキが適しています。掃除の目的や汚れの種類に合わせて、最適な素材を選びましょう。

クエン酸の代用品を扱う場合の注意点

クエン酸の代用品を扱う前に、以下の注意点を確認しておきましょう。

塩素系洗剤との併用は避ける

クエン酸の代用品と塩素系洗剤と混ぜると、有毒な塩素ガスが発生するおそれがあります。必ず単独で使用してください。

素材への影響に注意する

金属や石、天然木などの酸性に弱い素材や、研磨剤によって傷つきやすい素材への使用は避けてください。プラスチックも劣化することがあるため、事前に目立たない部分で試してから全体に使用するようにしましょう。

使用濃度や時間を守る

濃度が高すぎたり長時間つけ置きしたりすると、素材を傷める可能性があります。肌荒れの原因にもなるため、適切な濃度と時間で使いましょう。

【料理】クエン酸の代用として使えるもの

レモン・レモン汁

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レモン汁はクエン酸を豊富に含んでいるため、食用クエン酸の代用に最適です。クエン酸にはないさわやかな香りも魅力で、マリネやドレッシング、焼き菓子など幅広い料理に活用できます。

素材の色を鮮やかにするはたらきもあるので、ジャムやシロップなどを作る際にレモン汁を入れると、とてもきれいに仕上がります。代用する際の分量は、クエン酸小さじ1杯に対してレモン汁大さじ1杯を目安にしてください。
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