ライター : 大村はなこ

観葉植物好きのWebライター

クエン酸とは?

Photo by 大村はなこ

クエン酸は、レモンやオレンジなどの柑橘類に多く含まれる有機酸の一種です。さわやかな香りと酸味が特徴で、私たちの身近な食品や洗剤などによく使われています。天然由来の成分なので、環境にも人にもやさしいのも魅力です。

クエン酸にはアルカリ性の汚れを中和して落とす働きや、金属イオンと結合して汚れを浮き上がらせる働きがあります。

そのため、掃除で使用するなら水垢やカルキを落とす際に役立ち、料理では肉をやわらかくするために使うなど、さまざまな場面で活躍します。

食用と掃除用クエン酸の違いは?

クエン酸は、食用と掃除用に区別して販売されています。

食用クエン酸というのは、食品衛生法の基準を満たして精製されたもの。純度が99.5%以上と定められており、安心して料理に使用できます。

一方、掃除用のクエン酸は食品衛生法の基準を満たしておらず、価格も比較的安価です。必ずしも純度が低く有害というわけではないのですが、不純物が含まれている場合があるため食べることはできません。主に水垢やカルキ、油汚れなどを落とすなどの目的で利用されます。

どちらを選ぶべきか迷った場合は、用途に合わせて使い分けることが大切です。 食品に使う場合は、必ず食用クエン酸を選びましょう。(※1)

【掃除・洗濯】クエン酸の代用として使えるもの

クエン酸の代用品での用途まとめ

用途使い方
お風呂・洗面所の水垢代用品を溶かした水をスプレーして1~2時間放置し、水で洗い流す。
頑固な水垢はブラシなどでこする。
電気ケトル・ポットの水垢ケトルに水と代用品を入れ、沸騰させたあと
しばらく放置する。その後、よくすすぐ。
排水口のヌメリ・消臭排水口の部品を外し、重曹を全体にまんべんなく振りかける。
代用品を溶かしたお湯を注ぎ、10分ほど放置して洗い流す。
窓拭き代用品と水を同量で混ぜたものをスプレーボトルに入れ、窓ガラスに吹きかける。
水で洗い流すか、濡れた布で拭き上げる。
トイレの黄ばみ・消臭代用品を水で2倍程度に薄めたスプレーを吹き付け、
上からトイレットペーパーを貼り付け、再度スプレーする。
オーブン内の水垢・消臭代用品を含ませた布を電子レンジで温めたあと、しっかり拭き上げる。
加湿器のカルキ代用品をぬるま湯で4倍程度に薄め、
タンクや蒸気口を30分~1時間漬け置きする。

お酢

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お酢は、水垢や石鹸カスといったアルカリ性の汚れを落とすのに効果的。菌の繁殖を抑えるはたらきもあるため、水まわりの除菌・消臭アイテムとしても活躍してくれます。寿司酢やドリンク用の果実酢など、砂糖が入っているものはベタつきの原因になるので避けてください。

掃除には、水とお酢を同量で混ぜてスプレーにすると使いやすいです。口に入っても大丈夫なので、キッチンでも安心して使えます。

レモン汁・柑橘類の皮

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レモン汁もお酢同様に、水垢の掃除や消臭に役立ちます。絞ってそのままで使えますよ。

さらに、レモンやオレンジといった柑橘類の皮に含まれる「リモネン」は油汚れとよく馴染むので、換気扇やコンロなどのしぶとい油汚れもスッキリ落とせます。皮をそのままこすりつけるか、少量のお湯で煮出して使いましょう。

レモンの汁は水まわり、レモン含む柑橘類の皮は油汚れで使い分けてください。

ミョウバン

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ミョウバンは、昔から山菜のあく抜きなどに使われてきた食品添加物です。安価なうえ除菌や消臭の働きが期待できる優れもので、スーパーで手軽に購入できます。

掃除に使うなら、ミョウバンを水に溶かした「ミョウバン水」を作っておくのがおすすめ。水500ccとミョウバン15gを混ぜれば原液ができるので、都度10倍に薄めて使いましょう。お風呂の黒カビやトイレの汚れなどに特に効果を発揮します。
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