ライター : 相羽 舞

管理栄養士

甘酒は夏バテ対策に効果的って本当?

夏バテの原因のひとつは「栄養不足」

夏の高温多湿の気候に体が対応できなくなる夏バテ。夏バテの原因には、室内外の温度差による自律神経の乱れや熱帯夜による睡眠不足などがあげられますが、そのひとつが「栄養不足」です。

体のだるさや食欲の低下によって、そうめんのような糖質主体のものだけで食事を済ましていると、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルが不足してしまいます。夏を乗り切るには、栄養バランスを整えることが大切です。(※1)

甘酒が夏の栄養補給に役立つ

甘酒には麹を発酵させて作られる麹甘酒と、酒粕を利用する酒粕甘酒があります。甘酒は「飲む点滴」とよばれるほど栄養価が高いため、夏バテで食欲がないときの栄養補給に役立ちますよ

どのようなはたらきが期待できるのか、甘酒の栄養についてくわしく見ていきましょう。(※2)

夏バテ対策に役立つ!甘酒の栄養3選

栄養

  1. エネルギー代謝にかかわるビタミンB群
  2. 体を作るもととなるたんぱく質
  3. エネルギー源となるブドウ糖

エネルギー代謝にかかわるビタミンB群

甘酒に多く含まれるビタミンB群は、エネルギー代謝にかかわるビタミンで、代謝をスムーズにおこなうのを助ける「補酵素」としてはたらきます。

糖質中心の食事になりがちな夏バテ対策には、特に糖質をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1の摂取が重要です。(※1,3,4)

体を作るもととなるたんぱく質

たんぱく質は筋肉や臓器などの細胞のもととなり、体を作る材料になる栄養素です。不足すると筋力や体力の低下、免疫機能にも影響し、体の不調の原因に。

甘酒には、たんぱく質を構成するアミノ酸のなかでも体内で作ることができない「必須アミノ酸」がすべて含まれています。(※1,2,4)
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