ライター : marimo

ネコの〇〇から採るコーヒー豆「コピ・ルアク」

ひと口にコーヒー豆と言っても、さまざまな種類がありますよね。今回は、なかでも希少価値の高い「コピ・ルアク(コピ・ルアック)」というコーヒー豆についてご紹介したいと思います。 このコピ・ルアク、主にインドネシアが原産とされているのですが、実はジャコウネコというネコの糞から採取するコーヒー豆なんです!初めて聞くという方にとっては、かなり衝撃的な事実なのではないでしょうか。

それって汚くないの?

「つまり、糞をコーヒー豆として使っているということ?」その疑問は、半分正解で半分間違っています。 ジャコウネコはコーヒーの木の果実をエサのひとつとして摂取しており、消化しきれなかったコーヒー豆が排出されます。その中から豆だけを採取し、丁寧に洗浄したのちに乾燥・焙煎され、コーヒー豆として出回るんです。 つまり、糞をそのまま豆として使っているわけではなく、きちんと豆のみを採取・洗浄してから販売されているので、汚いということはありません!

飲み始めるようになったきっかけ

コピ・ルアクの原産地インドネシアは昔、オランダの植民地でした。インドネシアの人々が作ったコーヒー豆はオランダ人の手に渡り、インドネシア人がコーヒーを飲むことは禁止されていたんです。 それでもコーヒーが飲みたい!と考えた結果、コーヒーの果実をエサとしていたジャコウネコの糞から豆を取り出し、飲み始めるようになったことがきっかけとされています。

あの映画に登場していた!

2007年にアメリカで公開された『The Bucket List(最高の人生の見つけ方)』という映画で、ジャック・ニコルソン演じるエドワードが愛飲するコーヒーが、このコピ・ルアクなんです。 そのほか、2006年に日本で公開された『かもめ食堂』の印象的なワンシーンでも、コピ・ルアクが登場するんですよ。

気になる"香り"や"味わい"について

糞から採取されたコーヒー豆……やはり気になるのは、その香りや味わいですよね。一体、どのような風味をしているのでしょう。

香り

あまり匂いは強くなく、ふんわりと香る程度。チョコレートのような甘い香りが特徴で、"糞から採取された"という先入観がこの時点で払拭される方が多いようです。たしかに、ちょっと意外ですよね。
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