ライター : とも

子育てフードライター

カレー粉とは?ルーとの違い

カレー作りに便利なルーは、カレー粉に油脂や小麦粉などを混ぜたもの。ルーを溶かすと簡単にとろみのあるカレーが作れるのが特徴です。固形タイプだけでなく、好きな分量だけ使えるフレークタイプもあるので、手軽に作りたいなら断然ルーがおすすめ。

一方カレー粉は、ターメリックや唐辛子などのスパイスやハーブがブレンドされたもの。商品によって割合や種類が異なり、調味料が含まれているものもあります。小麦粉が入っていないため、煮込んでもとろみはつかずにさらさらとしていますよ。

20種類以上のスパイスが使われていたり、塩分不使用だったりと、よりメーカーによって個性が異なるのも魅力。自分好みのカレーが作りたい、いろいろなものにカレー粉で味付けをしたいという方に適しています。

ポイントを知れば選ぶのは簡単

カレー粉選びのポイントは2つ

  1. 使用されているスパイスの特徴をチェックする
  2. 利用用途に合わせてカレー粉のタイプを選ぶ
前提として、「ルーから卒業したい」「カレー以外にも活用するためにほしい」といった方にカレー粉はおすすめです。

カレー粉選びに悩んでいる場合、スパイスに馴染みがなく、違いがいまいち分からないという方が多いのではないでしょうか。まずはどんなスパイスが使用されているか、どんな風に使いたいかを決めてみましょう。2つのポイントを加味して商品を選ぶと、ある程度好みのカレー粉が見つけられます。

容器は使いやすいに越したことはありませんが、使いにくければ詰め替えもできます。容器の種類よりも、スパイスは湿気と紫外線に弱いため、保存方法に気をつけることが大切です。商品紹介のあとに保存方法について解説しているので参考にしてみてくださいね。

カレーに使われている主なスパイスと特徴

カレー粉を選ぶ際は、原材料をチェックすると一目瞭然。スパイスの主な役割は香り・色付け・辛味です。スパイスごとの特徴を確認しておくと、カレー粉選びがラクになります。たとえば、カイエンペッパーやブラックペッパーなど辛味が多く入っているものは刺激強め、逆に入っていないものは辛味が少ないです。

また、何回か試していくうちに苦手な香りを避けられるようになることも。上級者になれば、自分で配合ができるようになりますよ。

カレー粉に使われる主なスパイスは以下のとおりです。
スパイスの種類用途特徴
クミン香りカレー特有の香りに欠かせない。
独特のほろ苦さがある。
カルダモン香り別名「香りの女王」。爽やかで刺激のある香り。
シナモン香りスパイシーで清涼感のある芳香。
キーマカレーに合う。
クローブ香り甘くスパイシーで香りが強い。
ビーフカレーに合う。
ローレル(月桂樹の葉)香りほのかに甘く爽やかな香り。
オールスパイス香りシナモン・クローブ・ナツメッグの3つのスパイスをあわせもった香り。
カレーの香りに深みを与える。
コリアンダー(パクチー)香り清涼感があり刺激的な香り。
ガーリック(にんにく)香り独特の香りと共にカレーに旨みを加える。
ターメリック(うこん)色付けカレーを鮮やかな黄色にするスパイス。
土のような香り。
サフラン色付け鮮やかな黄色に色付ける。
カレー以外にパエリアやブイヤベースに使うことも。
パプリカ色付け赤色が特徴。唐辛子の仲間だが辛味はない。
カイエンペッパー(チリーペッパー)辛味赤唐辛子。刺激的な辛味。
ジンジャー(しょうが)辛味きりっとした香りと刺激的な辛味。
ブラックペッパー(黒こしょう)辛味ぴりっとした辛味と爽やかな香り。
ガラムマサラ辛味インドのミックススパイス。シナモンやクローブなど
2、3~10種類がブレンドされている。
唐辛子やこしょう入りのものは辛みが強い。

カレー粉の種類は4タイプ

カレー粉は、用途で分けると4タイプに分類できます。

1. カレーを極めるなら「無塩タイプ」

だしを効かせた和風カレーや塩分控えめのカレーなど、カレーを好みの味付けにしたい方は、無塩タイプのカレー粉がおすすめです。原材料はスパイスやハーブのみで、香りや味をしっかり感じられるのが特徴。カレー以外の料理に使うときも、塩分を気にせず味付けできて便利です。

複数のスパイスが1種類ずつ小分けにされたセットなら、好きなスパイスを多めにしてオリジナルの配合でカレーを作れますよ。

2. 普段づかいには「味付きタイプ」が便利

スパイスやハーブに塩や旨み調味料などを加えた味付きタイプのカレー粉は、これだけで決まるのが魅力です。カレーチャーハンや炒めものの味付けに使ったり、肉や魚の下味にしたりと汎用性が高いのが特徴。

人気のカレールーの味わいをそのまま粉状にしたものもありますよ。料理の味をぴたりと決めたい方におすすめです。

3. 辛味を足したい方は「唐辛子多めタイプ」

パッケージの原材料欄は、含有量が多い順から表示されています。カレーに辛味を足したい方は、チリペッパーやこしょう、ジンジャーなどが先に表示されているものを選びましょう。無塩タイプなら、料理の味を変えずに辛味だけプラスできますよ。

なお、香りを楽しみたいならクミンシードやクローブが先に表示されているものを選ぶのがおすすめ。黄色が鮮やかなカレーにはターメリックが多く使われています。スパイスやハーブの特徴をおさえておくと、好みのカレー粉を選びやすいですよ。

4. 「辛味なしタイプ」は辛いものが苦手な人や子ども向けに

カレー粉によっては辛味スパイスが含まれていないものがあります。辛さ控えめのカレーを作るなら、チリペッパーやこしょうのような辛味スパイスが入っていないものを選ぶと良いでしょう。辛味はそのままで、風味や香りをアップさせたいときにもおすすめです。

ここからは、【無塩タイプ】【味付きタイプ】【唐辛子多めタイプ】【辛味なしタイプ】の順におすすめ商品をご紹介します。

【無塩タイプ】のおすすめカレー粉10選

【味付きタイプ】のカレー粉のおすすめ4選

【唐辛子多めタイプ】のカレー粉のおすすめ3選

【辛味なしタイプ】のカレー粉のおすすめ2選

カレー粉のおすすめ商品比較一覧

商品 最安値 その他のリンク 内容量 原材料 有塩/無塩 辛味の有無

1. ハウスギャバン

GABAN 純カレーパウダー

楽天
¥800(税込)
公式サイトで 詳細をみる

220g

ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、ブラックペッパー、みかんの皮、ジンジャー、唐辛子、カルダモン、フェンネル、シナモン、そのほか香辛料

無塩

2. ‎新宿中村屋

純カリー粉

Yahoo!ショッピング
¥450(税込)
公式サイトで 詳細をみる

40g

ウコン(中国産)、コリアンダー(カナダ産)、アニス、クミン、メッチ、マスタード末、赤唐辛子、シナモン、カルダモン、黒こしょう、そのほか香辛料

無塩

3. ナイル商会

インデラカレー スタンダード

Yahoo!ショッピング
¥1,512(税込)
公式サイトで 詳細をみる

400g

ターメリック(インド)、コリアンダー、チンピ、クミン、フェネグリーク、ナツメッグ、シナモン、フェンネル、赤唐辛子、ジンジャー、クローブ、スターアニス、カルダモン、甘草、ブラックペッパー

無塩

4. 神戸スパイス

オリジナル 無塩カレーパウダー ボトル

Yahoo!ショッピング
¥504(税込)
公式サイトで 詳細をみる

50g

コリアンダー、ターメリック、胡椒、クミン、クローブ、フェヌグリーク、唐辛子、ローレル、そのほか香辛料

無塩

5. インデアン食品

インデアン 純カレー

楽天
¥1,720(税込)

400g

ウコン、コリアンダー、チンピ、クミン、メッチ、フェンネル、赤唐辛子、シナモン、クローブ、ナツメッグ、ローレル、 ジンジャー、オールスパイス、ブラックペッパー、ガーリック

無塩

6. ネスレ

C&B 純カレーパウダー

Yahoo!ショッピング
¥1,450(税込)
公式サイトで 詳細をみる

400g

混合香辛料(国内製造(コリアンダー、ターメリック、黒こしょう、クミン、フェヌグリーク、そのほか))

無塩

7. ほぼ日

カレーの恩返し(缶タイプ)

Amazon
¥1,000(税込)
公式サイトで 詳細をみる

70g

カルダモン、クミン、コリアンダー、ターメリック、シナモン、ピンクペッパー、クローブ、唐辛子、ローレル、フェンネル、フェネグリーク、レモングラス

無塩

8. ハウスギャバン

GABAN 特製カレーパウダー

Yahoo!ショッピング
¥523(税込)
公式サイトで 詳細をみる

100g

カレー粉(イギリス製造)、酸味料、香辛料抽出物

無塩

9. エスビー食品

カレーパウダー

Amazon
¥741(税込)
公式サイトで 詳細をみる

55g×2個

カレー粉(国内製造)、粉末植物油脂(なたね油)

無塩

10. エスビー食品

FAUCHON(フォション)カレーパウダー

Amazon
¥217(税込)
公式サイトで 詳細をみる

27g

ターメリック(インド)、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、赤唐辛子、ブラックペッパー、ちんぴ、そのほか香辛料

無塩

11. ハウスギャバン

GABAN カレーパウダー

楽天
¥529(税込)
公式サイトで 詳細をみる

100g

ターメリック、コリアンダー、クミン、フェンネル、フェネグリーク、みかんの皮、唐辛子、食塩、ディル、スターアニス、ベイリーブス、シナモン、ジンジャー、オールスパイス、キャラウェイ、クローブス、タイム、ナツメグ、オレガノ、胡椒、セロリー、ガーリック

有塩

12. ハウス食品

味付カレーパウダー バーモントカレー味

Amazon
¥324(税込)
公式サイトで 詳細をみる

56g

砂糖(国内製造)、食塩、カレーパウダー、植物油脂、ふすま、香辛料、チーズ加工品、チキンエキス、はちみつパウダー、酵母エキス、しょう油加工品、粉末りんご果汁/調味料(アミノ酸等)、セルロース、香料、酸味料、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉・りんごを含む)

有塩

13. エスビー食品

味付料理用カレー

楽天
¥408(税込)
公式サイトで 詳細をみる

58g

食塩(国内製造)、カレー粉、デキストリン、砂糖、ターメリック/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム)

有塩

14. ハウス食品

味付カレーパウダー ジャワカレー味

Amazon
¥980(税込)
公式サイトで 詳細をみる

56g

食塩(国内製造)、砂糖、カレーパウダー、植物油脂、ふすま、フライドオニオンパウダー、香辛料、チーズ加工品、焙煎唐がらし、ローストガーリックパウダー、チキンエキス、ローストオニオンパウダー、しょう油加工品、ガーリックパウダー、焙煎フェヌグリーク/調味料(アミノ酸等)、セルロース、酸味料、香料、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉を含む)

有塩

15. エスビー食品

カレー 400g

楽天
¥1,350(税込)
公式サイトで 詳細をみる

400g

ターメリック(インド)、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、こしょう、赤唐辛子、ちんぴ、そのほか香辛料

無塩

16. ハウスギャバン

GABAN 手作りのカレー粉セット

楽天
¥640(税込)

100g

ターメリック、クミン、コリアンダー、陳皮、フェネグリーク、フェンネル、シナモン、カエンペッパー、ガーリック、ジンジャー、ディル、オールスパイス、カルダモン、クローブス、スターアニス、セイジ、タイム、ナツメグ、ブラックペッパー、ベイリーブス

無塩

17. ‎スパイス専門店スパイスマーケット

スパイスセット カレー5点

Amazon
¥1,980(税込)

500g(100g×5種類)

コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、チリパウダー、クミンシード、クミンパウダー

無塩

18. カネカサンスパイス

カレー3MIX

Amazon
¥999(税込)

100g

コリアンダー(モロッコ産)、クミン、ターメリック

無塩

19. 糀屋本店

キスケ糀パワーカレースパイス

Amazon
¥1,840(税込)
公式サイトで 詳細をみる

120g

塩、コリアンダー、クミン、ガラムマサラ、オールスパイス、 カレーパウダー、ターメリック、パプリカ、米糀、昆布、シナモン

有塩

賞味期限が切れても使える?正しい保存方法も

賞味期限が切れても使えるって本当?

乾物であるスパイスは賞味期限を過ぎても使用は可能です。保存状態がよければ、少し賞味期限が切れていても使えます。しっかり密閉し、冷凍庫もしくは冷暗所で保管してあるものであれば、ある程度香りも風味も保つことができますよ。

ただし、保存状態が悪ければ劣化が進行している可能性が高く、本来の風味や香りは弱くなります。特にガス台のそばにスパイスを並べている方も多いと思いますが、これは蒸気が入ってしまうのでおすすめできません。

料理の際も、鍋の上からスパイスを振るうと、蒸気が容器の中に入りカビの原因に。小さな器や手に取りだしてから料理に使うようにしてくださいね。いずれにしても賞味期限が切れている場合は、スパイスの状態をしっかりチェックしましょう。

使わないほうがいい目安は?

賞味期限はあくまで未開封の場合の期限なので、開封すると空気に触れて劣化が進みます。使えないかどうかの目安は、香りを嗅いで判断しましょう。

見た目では分かりづらいので、香りが弱まっていたら使えないと判断してOKです。また、あきらかにカビ臭かったり湿気で粉が固まったりしていれば、使わないようにしてください。

湿気で固まると、見えないカビ菌が発生していることもあります。そのために賞味期限が設けてあるので、できる限り賞味期限内で使い切ることを心掛けてくださいね。

スパイスの正しい保存方法

Photo by akiharahetta

スパイスの保存方法

  1. 使いきれないスパイスは小分けにして冷凍保存する
  2. 使用頻度の高いスパイスは冷暗所で保管する
スパイスにとって一番の大敵は湿気。湿気が入ると、香りが弱くなったり変色したり、カビが生えてしまうこともあります。使い切れないスパイスは、小分けにして冷凍庫で保管しましょう

冷凍庫から出し入れを繰り返すと結露ができてしまうため、チャック式の小さい袋で小分けにし使い切りにするのがポイント。ラップで包むのでもOKですが、空気が触れることでスパイスは劣化し、香りが弱まってしまうのでご注意を。しっかり空気を抜いて保管しましょう。湿気・空気から守ることが、スパイスの芳醇な香りを保つポイントです。

また、スパイスは日光にも弱く変色や香りの劣化の原因になります。日頃使うものは、空気が入らないようにチャック付きの袋や密閉容器に入れて、冷暗所に収納するようにしましょう。

詳細はこちら▼

余らせない!無駄にしない!カレー粉の活用レシピ5選

1. カリフラワーのカレーサラダ

カレー粉とマスタードで作るドレッシングが、やさしい甘さのカリフラワーと好相性。ゆでたてのカリフラワーを熱いうちにドレッシングで和えると、味がなじんでおいしさがアップしますよ。ほんのりスパイシーで食欲がかき立てられます。無塩タイプのカレー粉を使う際は、味見をしながら塩を加えてくださいね。

2. ごぼうとにんじんのカレーきんぴら

ごぼうとにんじんの王道きんぴらにカレー粉をプラス。ひと振りでぐっと風味が増していつもと違う味わいを楽しめます。野菜に火が通ったタイミングでカレー粉を加え、香りがたったら調味料を絡めましょう。火を通すことで、カレーの風味がしっかり感じられますよ。しょうゆや砂糖を使うため、カレー粉は無塩タイプがおすすめです。

3. パクチーひき肉のミニオムレツ

パクチー入りの肉だねを包むオムレツは、エスニックテイストが抜群のおいしさ。カレー粉でパンチを効かせるのがポイント。です。清涼感のあるパクチーとスパイシーなカレーの組み合わせがクセになりますよ。ケチャップやウスターソースも使い、濃厚な味わいに仕上げるのがおいしさの秘訣。味付きのカレー粉を使う場合は、ほかの調味料を控えめにすると良いですよ。

4. チーズカレーバーグ

ハンバーグの肉だねにカレー粉を入れると食欲をかき立てる味わいに。カレー粉は少量でもしっかり風味がプラスされるので、少しだけカレー粉が余ったときの活用にも最適です。肉だねに味をつけるため、ソースなしでも十分。とろけるスライスチーズを絡めて召しあがれ。

5. すずきのイタリアンカレーフライ

あっさりとしたすずきにカレー粉をまとわせてフライにします。ポイントは衣をつけてから少し寝かせること。揚げるときに衣がはがれにくくなる効果だけでなく、すずきにカレー風味がゆきわたりますよ。冷めてもおいしく、お弁当にもおすすめ。

カレー粉を使いこなして料理上手に♪

カレー粉は、種類によって香りや辛みに特徴があります。和風や欧風カレーなど好みの味付けにしたい方は無塩タイプのカレー粉を選ぶと良いでしょう。複数のスパイスがセットになったものなら、自分で割合を調合して好みの味わいにできますよ。

手軽に風味付けできる味付きタイプもあるので、料理によって使い分けるのがおすすめ。ハンバーグやオムレツなど、カレー以外の料理にもぜひ活用してみてくださいね。

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