麻辣スープには薬膳や香辛料がたくさん

真っ赤な麻辣スープは辛いイメージがありますが、実は辛いだけでなく薬膳や香辛料も多く使われているんですよ。

薬膳とは、季節や体調にあわせて食材を組み合わせる、伝統的な中国医学の考えに基づいた食事のことです。ナツメやクコの実のほか、しょうがや長ねぎなどもスープに入っています。

火鍋に使われる薬膳食材の特徴とは?

ナツメ

ナツメは、クロウメモドキ科の果実です。生で食べるとりんごに似た食感と甘酸っぱさがあるのが特徴です。鍋には乾燥させたものを使用するのが一般的。乾燥ナツメ100gあたりには、カリウムが810mg含まれています。カリウムは、心臓機能や筋肉機能の調節をする作用がある成分です。(※1,2,3)

クコの実

クコは楕円形の真っ赤な実が特徴です。甘みがあるため、ドライフルーツにしてヨーグルトやゼリーにトッピングすることも。火鍋でも乾燥させたクコの実を使います。

クコの実には、アミノ酸の一種であるベタインが豊富に含まれています。ベタインは胃の負担を減らしたり、肝臓の機能を向上させたりするはたらきをもつとされる成分。

また、目や皮膚の粘膜を健康に保つはたらきをもつビタミンAβカロテンが多く含まれているのも特徴のひとつです。(※4)

竜眼(りゅうがん)

竜眼(りゅうがん)は直径約2cmの小さな果実で、皮の中にはぶどうに似た白い果肉があります。火鍋には乾燥させた果肉を使います。竜眼は水溶性ビタミンの一種である葉酸が豊富な果物。葉酸は、細胞の生産や再生を助け、体の発育に大切なビタミンです。(※7,8,9)

党参(とうじん)

党参(とうじん)はキキョウ科の植物で、薬膳では根を乾燥させて使います。抗酸化作用のあるサポニンが豊富に含まれているのが特徴。サポニンは、冷え性対策にもよいとされている成分です。(※10,11)

お店の味を手軽に♪ 火鍋の作り方

白湯と麻辣、2種類のスープを作る本格的な火鍋です。クコの実や松の実のほかは、にんにくやしょうがなど、手に入りやすい食材を使います。スープの材料をそれぞれ火にかけて温めるだけなので、見た目よりずっと簡単なのが魅力。スープはいったん冷まして味をなじませてから具材を入れると、いっそうおいしく食べられますよ。

麻辣スープの辛さは、赤唐辛子やラー油の量で加減しましょう。

具材は魚介類や肉などお好みでOK。以下でご紹介するおすすめ具材もぜひ参考にしてくださいね。
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