ライター : akiyon

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まるで本物の刺身!? 驚きの次世代フード

Photo by akiyon

ニュース番組や新聞などの各種メディアで紹介され、ただ今話題沸騰中!地球にもヒトにもやさしい次世代食品として注目の「まるで魚」なるものを入手しました。

“まるで” と商品名にあるからには、本物の魚にかなり似せているはず。どんな味わいなのかとても気になりますよね。

筆者がいただくのは「まるでサーモン」「まるでマグロ」「まるでイカ」の3種類。それぞれをじっくりと味見しつつ、アレンジにも挑戦してみました。商品開発までの経緯やこだわりポイントもご紹介します。

原材料はこんにゃく!あづまフーズ「まるで魚」シリーズ

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サーモン・マグロ・イカ 食べ比べ3本セット 2,700円(税込)
あづまフーズの「まるで魚」シリーズは、おもにこんにゃくを原材料とした魚の代替食品です。現在販売されているのは「サーモン」「マグロ」「イカ」の3種類で、セット商品も取り扱われています。

原材料は、こんにゃく粉や食塩、ローカストビーンガム(豆科の常緑樹キャロブの種子から抽出された天然の安定剤)、トレハロースなど。着色料としてカラメル色素やパプリカ色素、炭酸カルシウムなどが使われています。

全種類15×2.3×6.3cmくらいの大きで、重さは230g。お刺身の “さく” のような形に成形され、冷凍した状態で届けられます。カロリーは3種とも、57kcal(100gあたり)です。

まるで魚シリーズが発売された理由

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どうして、このまるで魚シリーズは発売されたのでしょうか。あづまフーズの担当者の方によると……。

「大きく分けてふたつの理由があります。ひとつは、水産原料が禁漁などによって大幅な高騰や欠品に直面することが増えてきたこと。

もうひとつは、欧米を中心とした海外では日本よりもはるかに先行して代替食産業が盛んになっており、その流れは確実に日本にも影響を及ぼしてくると予想し、日本国内で先手を打つ必要があると考えたことです」

白いスジも再現!商品化までの苦労とは?

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原材料はこんにゃくという、比較的馴染み深いものながら、日本には同じような商品はあまりありませんでした。さぞかし、開発するのには苦労したはず。

「本商品は台湾の協力工場で製造している商品で、まるで魚シリーズの前身となるプロトタイプ(最初の模型)が存在しました。しかしながら、このプロトタイプには日本市場には向かない原材料も含まれていたため、日本での販売を目指した原材料の見直しや食感の調整などに長期間かかりました。

現地メーカーでの苦労としては、 “白いスジ” を入れる技術は他社にも絶対真似できないと自信を持っている部分であり、もっとも苦労したとの説明を受けています」

たしかに、この白スジがリアリティをより一層高めていますよね。

魚の香りはしないのがこだわりポイント

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さらに商品のこだわりポイントを伺うと、意外な回答が返ってきました。

「リアルな見た目はもちろんですが、 “魚の味や香りがしない” ことが本商品の大きな特徴です。こんにゃくと魚いずれも独特な香りや味がありますが、その部分を払拭することで、より多くの方に手に取っていただけ、またお好みの味付けでアレンジしやすくなっています。

加えてアレルギーをお持ちの方や妊婦さんなど、生魚の摂取を控える方にもお楽しみいただける点も、この商品のおすすめポイントです」

長い時間をかけたくさんの工夫やこだわりがたくさん詰まった、「まるで魚」シリーズ。あづまフーズさんの思いを感じながら、さっそく味見の開始です♪

気になる味は?海鮮丼風にして食べてみると…

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あづまフーズさんによると、まるで魚シリーズは薄めにスライスすることでお刺身感がアップするとのこと。冷凍で届くので、解凍する際は冷蔵庫で自然解凍するのがおすすめですよ。なるべく薄く切って、サーモン、マグロ、イカの3種をごはんの上にのせた海鮮丼を作ってみました。

さくの状態のときには少しぷるんとしていて、まだまだこんにゃくのような質感だった本商品。しかし薄くスライスすることにより、たしかに見た感じも本物のお刺身の切り身に近づいたように思います。特にサーモンとマグロの “白いスジ” が、なかなかリアルです!
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