栄養価の違いは?

文部科学省食品データベース図表
納豆1パックを50gと仮定して、栄養価を比較。ひきわり納豆は大豆を割った際に大豆の表面についている表皮を取ってしまうため、糸引き納豆よりも食物繊維が少ないです。普通の粒納豆より表面積が広いため納豆菌が醸すビタミンなど成分が多いことが特徴となります。

また、五斗納豆や寺納豆は製法から塩分が多めです。

糸引き納豆をひきわり風にする方法はある?

全国納豆協同組合連合会によると、 “製法が違うため本来は異なるが、普通の糸引き納豆を叩いて細かくしたらひきわり風にはなる” とのことでした。

昔の東京(江戸)には小粒の大豆がなく、粒が大きかったため普通の納豆を叩いて細かくしていたそうです。「納豆の鴨にはたたきつける音」という川柳で、鴨を叩くかのように納豆を叩いて近所に聞こえるように音を出し見栄を張った、というエピソードがあります。納豆を叩いて細かくして食べていたことがうかがえますね。

納豆のおいしい食べ方

納豆は意外といろいろなものとの相性が良いそう。特に納豆と油は相性が良く、油によってコーティングすることにより納豆特有のにおいを和らげ苦手な人でも食べやすくなるとか。オリーブオイル、バター、さらにヨーグルトも合うとのこと。納豆はちょっと苦手、という人でもあの特有のにおいが緩和されれば挑戦できそうですね!

さらに納豆と甘いものは意外と相性が良く、一部地域では納豆に砂糖を入れるそう。2018年にはフランス創業のショコラティエ、ジャン=ポール・エヴァンが納豆を使ったタブレットチョコを販売したこともあるそうですよ。

埼玉県本庄市のソウルフード「ナピラ」もおすすめ

埼玉県本庄市のソウルフードには、ご飯の上に納豆をのせてトッピングをし、溶けるチーズをかけてオーブンで焼いた「納豆ピザライス」こと「ナピラ」というものもあります。

ほかにも全国には納豆のいろいろな食べ方があるので、気になる地域を調べてみるのも楽しいかもしれませんね。

いろいろな種類の納豆を楽しもう!

さまざまな種類や食べ方のレパートリーがある納豆。日常的に食べているからこそ、いろいろ楽しめるのは嬉しいですよね。それぞれの違いを知ることや、今まで知らなかった食べ方を発見すれば、納豆が世界も広がるはず!
■取材協力
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