ライター : ササキマイコ

サンマーメンの由来

Photo by ササキマイコ

サンマーメンの起源は1930年(昭和5年)。横浜中華街にある高級中国料理店「聘珍楼(へいちんろう)」の総料理長が創案したものが発祥と言われています。最初は料理人たちのまかない料理で、肉そばにとろみをつけ、肉の代わりに野菜を入れた簡素なものでした。

戦後横浜市中区の中国料理店が、もやしといった野菜を炒めて餡をのせた醤油スープを発売。その後ラーメンにアレンジされ、広東語でもやしを意味する「生(サン)」と、のせるを意味する「馬(マー)」を合わせてサンマーメンと名付けられ、横浜全域に広まっていきました。

細麺にもやしたっぷりのあんかけ醤油スープがサンマーメンの主流ですが、塩味や太麺など、店舗によってさまざまな味わいが楽しめます。

1. 伊勢佐木町で昭和レトロ感じる「玉泉亭」

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「玉泉亭(ぎょくせんてい)」は、1918年(大正7年)創業の老舗中国料理店。横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅から徒歩9分の場所にあります。

JR関内駅からは伊勢佐木モールを15分ほどまっすぐ進み、アーティスト『ゆず』が命名したことで有名なライブハウス「CROSS STREET(クロスストリート)」の角を曲がると、すぐ見えてきますよ。レトロな雰囲気が町中華好きにはたまりません。

サンマーワンタンメンセット

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1,350円(税込) ※単品 950円(税込)
おすすめは半チャーハンがセットになった「サンマーワンタンメンセット」。ざくざくと大きめにカットされた玉ねぎと、つるりとした喉越しのワンタンの組み合わせが絶妙です。

細麺に絡むたっぷりの餡は、チャーハンとの相性もバッチリ。しっかりとした味付けで、思わずビールが飲みたくなりますよ。これぞ町中華!と言えるひと品です。

おすすめポイント

  1. 1918年創業の老舗中国料理店
  2. お得なセットでおなかいっぱいに
店舗情報

2. サンマーメン元祖の味を東京で「吉祥寺聘珍樓」

1884年(明治17年)創業の「聘珍樓(へいちんろう)」は、横浜中華街の中でも最古の歴史をもつ老舗中国料理店です。本店は中華街大通りの中心にありましたが、惜しまれながら閉店しました。

しかし名店の味を引き継ぐ店舗が東京にもあります。「聘珍樓(へいちんろう)吉祥寺店」も、そんなお店のひとつ。便利な立地にありながら、元祖サンマーメンの味を気軽に味わえますよ。

生碼麺

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1,300円(税込・サービス料込)
横浜のいたる場所で食べられるサンマーメンですが、1930年(昭和5年)に聘珍樓総料理長が創案したこの「生碼麺(サンマーメン)」が発祥。さまざまな野菜が色彩豊かで目にも美しいですね。

中太麺に、やさしい醤油味のスープがよく合います。豆もやしを使用しており、シャキシャキとした食感が楽しめますよ。

豆板醤を入れるとガラリと風味が変わるので、辛いものが苦手な人も軽くひとさじ加えてみることをおすすめします。

おすすめポイント

  1. サンマーメン発祥の店の味を東京で堪能
  2. 味変が楽しめる豆板醤が絶妙
店舗情報

3. 本牧通りの行列店「奇珍楼」

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「奇珍楼(きちんろう)」は、1918年(大正7年)創業の老舗中国料理店。JR石川町駅から本牧方面へ向かう麦田トンネルを通り抜けた先の、本牧通り沿いにあります。休日ともなると、開店前から行列が絶えない地元に愛される人気店です。

店内はふたつのエリアに分かれており、手前は少人数用のテーブル席、奥には大人数でも着席できる円卓が並びます。
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