ライター : macaroni 編集部

シンプルだけと奥が深い!梨ジュースの作り方を専門店が伝授

梨ジュースは、ミキサーにかけるだけで作れる簡単レシピですが、甘さが物足りなかったり、そのまま食べるより風味が落ちたりすることも。じつは梨の甘さや旨みを活かすにはいくつかポイントがあるんです。

本記事では “究極” の梨ジュースを作るべく、作り方から、ジュースに合う梨の品種、甘くておいしい梨選びのポイントまで、フルーツジュース専門店「FRUITS IN LIFE(フルーツ イン ライフ)」に教えていただきました。

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FRUITS IN LIFE 企画担当/阿部加奈子さん 幼少期から野菜やフルーツに多く触れ合い、食に興味を持つ。(株)青木商店のフルーツジューススタンドにて約4年間店長を経験。その後「FRUITS IN LIFE」部で商品開発や企画を担当する。2020年10月フルーツインストラクターの資格取得。社内のフルーツ教本「AOKI FRUITS BOOK」の作製にも携わる
「梨ジュースは、品種やミキサーのかけ方によって味が全然変わります。梨本来の味を存分に活かしたレシピをご紹介するので、ぜひおうちで試してみてください」

おいしい梨ジュースを作るには、まず梨を理解することが大切だと阿部さんは言います。 作り方の前に、梨の特徴や品種の選び方について教えていただきました。

究極の梨ジュースを作るなら、まずは梨を理解すること!

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「究極の梨ジュースを作るには、素材本来のおいしさを最大限に活かすことが大事。そのためにはまず、梨の特徴を知ってほしいですね。梨は品種ごとに甘さや食感が異なるんです。種類は大きく分けて、東日本に多い “赤梨” と、西日本に多い “青梨” のふたつ。

今回は、赤梨のなかでも早生である『幸水』という品種を使用します。幸水は赤梨特有の甘味がしっかりある梨なので、ジュースにぴったりなんです。赤梨は少し茶色みがかっていて、酸味よりもじゅわっと広がる甘みの強さが特徴。お店で出す梨ジュースも赤梨を使うことが多いですよ」

甘くて新鮮な梨を選ぶ 4つのポイント

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「梨はバナナやキウイフルーツとは違い、追熟しないフルーツです。店頭に並んでいる状態から、熟して甘さが増すことはありません。購入する際に見極めましょう。甘い梨を選ぶポイントは、

・サイズが大きく、重みがある
・縦に大きいのではなく、少し下膨れでどっしりした形
・真上から見たときに、なるべく左右対称な形
・軸(茎の部分)がしっかりしていて枯れていない

の4つです。また、追熟はしませんが梨にも食べ頃があります。赤梨は、皮の表面がツルツルになり、より茶色味がかってきた頃。青梨は、少し青みがかった皮が黄色くなってきた頃がベストタイミングです!」

これこそ “究極” 。素材の良さを引き出す梨ジュースの作り方

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「材料は3つのみで、作り方もシンプルです。むしろ、ご家庭で作られている梨ジュースとほとんど工程は変わりません。大事なのは梨の特徴を活かすこと。

梨の扱い方や工程ごとのポイントを押さえれば、おうちで簡単に再現できますよ。飲んだ瞬間、梨の風味と甘さが口いっぱいに広がります!舌触りもよく、あっという間に飲み干してしまう究極の梨ジュースです」

それでは、さっそく作り方を教えていただきましょう。

材料(1人分)

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・梨(フレッシュ)……220g
・梨(冷凍)……50g
・氷……50g

「梨に含まれているソルビトールという成分は、冷やすことで甘みが強くなるため、冷蔵庫で冷やした梨(フレッシュ)を使用しましょう。あと、氷を少し入れると梨の雑味が抑えられておいしさが引き立つので、飲んだときにも甘さを感じられるようになります。

また、凍らせた梨を入れることで、とろみのある仕上がりに。シャキシャキ感を抑え、舌触りがよくなりますよ」

下準備

・梨50gを2cm角にカットしてポリ袋に入れ、半日〜1日冷凍する

「中までしっかりと凍り、硬い状態になったらOK。小さく切っておくと、凍りやすいですし、ミキサーをまわすときに便利です。

梨はフルーツのなかでも水分量が多いため、本当は冷凍に向かない食材なんです。なので、冷凍した梨を解凍して食べるのはおすすめしません。冷凍したら、2週間〜1カ月以内で使い切るようにし、冷凍した梨を使用するときは、半解凍したりせずに冷凍庫から出したばかりの硬い状態のまま使用するようにしましょう」
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