気をつけたい病害虫

龍さん:パセリはアゲハ蝶の幼虫の大好物。クリーム色がかった薄い黄色の真珠のような丸い卵がついていたら取り除きましょう。アゲハ蝶は春から秋にかけて、1年で3~4回産卵します。こまめにチェックしておくとよいですね。

間引きや葉が枯れてしまったときの対処法

龍さん:パセリの元気がないと感じたら、葉の裏や茎を定期的に確認しましょう。枯れた葉があれば、その都度切り取ってあげてください。

パセリの収穫時期と収穫方法は?

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龍さん:植え付けから、およそ1カ月後には収穫ができます。外側から順次、土の生え際から1cm程度上をハサミで切り取って収穫しましょう。

常に葉を10本程度残しておけば、次々に新しい葉を出します。生育適温は15~20℃なので、人が過ごしやすい環境に置いてあげるとぐんぐん成長していきますよ。

パセリをおいしく食べるには?

龍さん:風味は少々落ちますが、冷凍保存で1カ月ほど保ちます。葉と茎を別々に保存したほうが使いやすくおすすめです。

パセリはメイン料理になることはあまりありませんが、さまざまな料理に合わせやすく使い勝手のよいハーブです。茎は筋が残って硬いことが多いですが、パセリ特有の匂いは葉よりも強め。そのため、魚や肉、特にジビエの臭み消しに使うとよいですよ。

葉はちぎってキッチンペーパーに薄く広げて、レンジにかけるとパラパラに。そのままキッチンペーパーを丸めて粉々にして、保存瓶に乾燥剤と一緒に入れれば簡単に乾燥パセリが作れます。

冷え込みが増す11月も、ベランダ菜園は楽しめる!

寒い時期は野菜が育たないイメージがあるかもしれませんが、低温でも元気に育つ野菜やハーブもあることがわかりました。

「ペコロス」や「パセリ」はベランダ菜園初心者向きの手入れしやすい植物です。ご自身の寒さ対策も忘れずに、寒い時期ならではのベランダ菜園をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
写真・取材・文/鎌上織愛
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