血流を促す「ヘスペリジン」

みかんには、血流を促す作用がある「ヘスペリジン」が含まれています。血流促進につながることにより、冷え対策に役立ちますよ。ヘスペリジンはポリフェノールの一種であり、とくにみかんの白いスジの部分に豊富です。

また、ヘスペリジンには、ビタミンCの作用を助けて末梢血管を強くする作用があります。(※10)

生と缶詰の違いは?みかんの栄養価を比較

カロリー糖質量ビタミンCβ-クリプトキサンチン葉酸カリウム食物繊維
みかん(生)49kcal11.0g32mg1700μg22μg150mg1.0g
みかんの缶詰63kcal14.8g15mg640μg12μg75mg0.5g
みかんジュース42kcal9.9g30mg1100μg20μg110mg0g
※100gあたりで比較しています。
(※1,11,12)
生のみかん、みかんの缶詰、みかんジュースを100gあたりで比較すると、みかんの缶詰がもっともカロリー・糖質量が高くいです。

また、みかんの缶詰はビタミンC、β-クリプトキサンチン、葉酸、カリウム、食物繊維などの栄養価が低いです。

種類によって違う?みかんの栄養価を比較

カロリー糖質量ビタミンCβ-クリプトキサンチン葉酸カリウム食物繊維
うんしゅうみかん49kcal11.0g32mg1700μg22μg150mg1.0g
きよみ45kcal9.7g42mg690μg24μg170mg0.6g
せとか50kcal11.0g57mg690μg29μg170mg0.7g
なつみかん42kcal8.8g38mg120μg25μg190mg1.2g
※100gあたりで比較しています。
(※1,13,14,15)
うんしゅうみかん、きよみ、せとか、なつみかんで比較すると、うんしゅうみかんとせとかがカロリー・糖質量が高い傾向にあります。

ビタミンCはせとかに多く、色素成分のβ-クリプトキサンチンはうんしゅうみかんに多く含まれるのが特徴的ですね。(※5)

みかんの栄養を引き出す効果的な食べ方

食べ方

  1. じょうのう(薄い袋の部分)も一緒に食べる
  2. 白いスジも一緒に食べる
  3. 生のまま食べる
みかんのじょうのう膜(薄い袋の部分)には、食物繊維が多く含まれています。じょうのう膜をむいて食べると食物繊維を摂れる量が減ってしまうため、そのまま食べることをおすすめします。また、血流促進に役立つヘスペリジンは、白いスジの部分に豊富。こちらも残さず食べましょう。

なお、みかんに豊富なビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。効率よく摂取するためには、みかんを生のまま食べるのが一番です。(※1,2,10,16)

みかんの栄養や効果についての気になるQ&A

Q. みかんにダイエット効果はある?

A:みかんは100gあたり49kcalと、菓子類より低カロリーです。おやつの代わりに食べると、間食のカロリーをコントロールするのに役立ちますよ。

さらに、みかんに豊富な不溶性食物繊維はスムーズな排便を促す作用があり、ダイエット中の便秘対策にぴったりです。また、水溶性食物繊維には栄養素の吸収をゆるやかにし、糖質の吸収を抑える作用がありますよ。このメリットを得るには、食事の前にみかんを食べるのがおすすめです。(※1,8,9,17,18)

Q. みかんに美肌効果はある?

A:みかんには、肌を美しく保ちたい方にうれしい栄養素が豊富ですよ。

みかんに豊富なビタミンCは、コラーゲンの合成に関わります。また、みかんの色素成分である「β-クリプトキサンチン」やビタミンCは、肌の老化が気になる方におすすめの栄養素。抗酸化作用があるため、シワやシミを引き起こす活性酸素から細胞を守ってくれますよ。

さらに、みかんの白いスジに含まれる「ヘスペリジン」は血流を促す作用があります。(※2,4,10)
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