包丁研ぎの基本を覚えよう！砥石の選び方・研ぎ方とおすすめ商品10選

砥石を使った包丁研ぎは、はじめのうちは慣れるまでは少しむずかしいかもしれませんが、何度もやっていくうちにコツがつかめてきます。まずは基本を押さえて、気軽にトライしてみましょう。

・中砥石
・水（器やコップに入れておくと便利）
・ふきん、雑巾（滑り止めがない砥石の場合）

1. たらいや大きめのボウルなどに水を張り、砥石を沈めます。砥石の表面から気泡が出てこなくなるまで水につけておきましょう。

一般的に砥石は水につけてから使うものですが、商品によっては水につけなくても使用できるものがあります。はじめて研石を使う場合は、使用前に説明書きをよく読んでからスタートするとよいでしょう。

2. 水平で安定した場所を選び、砥石を縦に置きます。研いでいる最中に砥石がズレると危険なので、しっかりと安定させましょう。また、研いでいる間にも砥石を水で濡らす必要があるので、適宜水を入れてコップを横に置いておくとよいですよ。

専用スタンドや滑り止めがない場合は、濡れたふきんを砥石の下に敷き、安定させるとよいでしょう。その際は、ふきんと砥石がしっかりと密着するようにしてください。

3. 包丁の刃を砥石に対して斜めに置きます。この際、砥石にたいして約45度になるようにするのがコツですが、はじめのうちはだいたいでOK。その次に、研ぎたい場所に左手を添えます。

4. 包丁の背中（峰）をすこし持ち上げて、研ぎの角度を作ります。角度の目安は、「包丁の背中（峰）の部分に割り箸が1本入るくらい」と考えてください。研ぐ際は、この角度を終始キープすることが大事です。

5. そのまま力を入れずに、包丁を前後に20回ほど往復させます。このときも、包丁の角度はしっかりキープ。また、砥石の表面を適度に濡らしながら研いでいきましょう。水で濡らした指を砥石の上に持ってきて、水滴をピピッと数滴垂らすくらいでOKです。

6. 1カ所が終わったら、包丁をずらして同じ要領で別の部分も研いでいきます。刃先、刃の中央、刃元と、3カ所に分けて研ぐのがおすすめです。

7. 上手に研げると「かえり」と呼ばれるザラザラとした物質が、研いでいる面と裏面に出てきます。これは裏面を研いでいる間に自然にとれていきます。

8. 裏面も同じ要領で研ぎましょう。同じように「かえり」が出るので、包丁の表面を砥石でなでるようにして除去します。これで研ぎの工程は終わり。

あとは中性洗剤とスポンジを使って包丁を洗い、水気をふき取って乾燥させましょう。使ったあとの砥石のお手入れ方法は商品によって異なるので、説明書きを参考にして保管してください。

なんといっても包丁を研ぐ際に重要なのが、「包丁の角度をキープすること」。しかし、最初はなかなか上手くいかないことも。そんなときは、補助具を使うのもひとつの方法です。

各社から包丁研ぎ用の補助具が出ていますし、砥石によっては角度固定ホルダーがセットになっている商品もあります。初心者のうちは補助具を使って感覚をつかみ、慣れてきたら補助具なしで研いでみるとよいでしょう。