ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

「白菜には栄養がない」と言われるのはなぜ?

白菜はその淡泊な味わいから「栄養がないのでは?」と思われている方もいるのではないでしょうか?また、95%以上が水分であることから栄養がないといわれてしまうのかもしれませんね。

でも実は、白菜には栄養がしっかりと含まれているのです。どのような栄養が含まれているのか、詳しくみていきましょう。(※1)

白菜に含まれる代表的な栄養素8つ

栄養

  1. コラーゲンの生成に必要な「ビタミンC」
  2. 骨の形成に関わる「ビタミンK」
  3. 赤血球の産生に関わる「葉酸」
  4. 塩分の排出を促す「カリウム」
  5. 骨や歯を形成する「カルシウム」
  6. 食後の血糖値の上昇を抑える「水溶性食物繊維」
  7. 腸内環境を整える「不溶性食物繊維」
  8. 抗酸化作用がある「イソチオシアネート」

コラーゲンの生成に必要な「ビタミンC」

白菜100gあたりに、19mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは水溶性の栄養素で、別名アスコルビン酸。皮膚や軟骨を構成するたんぱく質であるコラーゲンの生成に必要な栄養素で、抗酸化作用があります。(※1,2,3)

骨の形成に関わる「ビタミンK」

白菜100gあたりに、59μgのビタミンKが含まれています。血液凝固に関与したり、カルシウムを骨に沈着させることで骨の形成を促したりする栄養素です。

油脂に溶けやすい性質があり、油と組み合わせると吸収率が高まります。(※1,4)

赤血球の産生に関わる「葉酸」

白菜100gあたりに、61μgの葉酸が含まれています。水溶性ビタミンの一種で、赤血球の生産や胎児の正常な発育に関わります。赤血球は酸素を運ぶ役割があるヘモグロビンを含んでおり、葉酸が不足すると貧血になるおそれがあるので積極的に摂りたい栄養素です。

特に妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性、妊娠中の女性は意識して葉酸を摂ると良いでしょう。(※1,5,6)

塩分の排出を促す「カリウム」

白菜100gあたりに、220mgのカリウムが含まれています。カリウムはミネラルの一種です。細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つはたらきや、ナトリウム(塩分)を体外に出しやすくする作用があります。(※1,7)
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