ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

この記事を書いたのは…

管理栄養士/渡辺りほ

栄養学をもとに、食材の知識やダイエット方法について記事を執筆しています。ライターになる前は、学校給食センターに勤務し、食育に携わっていました。

この記事では、「桑の実」の栄養や食べ方についてご紹介します。桑の実の名前は知っていても食べたことがない、食べ方がわからない……という方は多いのでは?おいしい桑の実の食べ方やレシピを見ていきましょう!

桑の実とは

桑の実とは、落葉樹であるクワ科クワ属の木になる果実のこと。桑の品種は養蚕用のものと、果実を楽しむ食味用のものに大別できます。養蚕用の「ヤマグワ」は、主に蚕のエサ用として桑の葉が収穫されますよ。

また、桑の実の糖度は9.3~15.6と、品種によってさまざまです。糖度が高いものはブルーベリーより甘さを感じるほど。甘酸っぱい味が特徴で、生食でもおいしくいただけます。

桑の実の旬はいつ?

桑の花は4~5月ごろに咲き、6月初旬から実の収穫が始まります。桑の実の旬は6月ごろです。桑の実の産地では、収穫体験が催されることもあります。

収穫時期が短いため、スーパーで生の果実を購入するのはむずかしいです。通販サイトでは冷凍された桑の実のほか、ジャムやコンポートなどの加工品が販売されていますよ。

桑の実とマルベリーは同じもの?

桑は世界各地で育てられており、その種類は1,000品種以上と言われています。英語圏での桑の実の名称が「マルベリー」です。

単に桑の実の別称とされる一方、果実を食べることを目的に育てられる「西洋桑」をマルベリーと呼ぶ場合もあります。いずれにしても、マルベリーは桑の実を示していると覚えておきましょう。

桑の実の主な栄養素・効能

桑の実には、ほかの果実と同様にビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの合成に必要な栄養素です。また、皮膚においてメラニンの生成を抑える作用があるため、日焼け対策に役立ちますよ。

ほかにも桑の実には、カリウムや鉄、カルシウムなど、さまざまな栄養が多く含まれています。(※1)

桑の実には抗酸化作用が期待できる!

桑の実には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富です。体内で増えた活性酸素を取り除くはたらきがあり、この作用を「抗酸化」といいます。活性酸素が体内で過剰になると、老化や免疫機能の低下を引き起こすおそれがあります。

桑の実に多く含まれるビタミンCも、アントシアニンと同様に抗酸化作用があります。抗酸化物質が豊富な桑の実を摂ることで、老化対策に役立ちますよ。(※2)

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