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オホーツク海の恵み!北海シマエビとは
正式名称を「ホッカイエビ」といい、一般的には北海シマエビ、または単にシマエビと呼ばれることもあります。生きているときは緑と褐色のストライプが特徴的なエビで、ゆでると朱色に白色が混ざった縞模様が色鮮やかです。
オホーツク海からロシア沿岸にかけての冷たい海域に生息しますが、国内では特に北海道東部のサロマ湖と能取湖、野付湾が一大漁場として知られます。ゆでるとプリッとした弾力のある身がおいしく、ほかのエビと比べものにならないほどの甘さが人気の高級エビです。
北海シマエビのおいしい旬と漁獲時期
北海シマエビは北海道各地で資源保護のために、漁業規制が設けられるほどの貴重なエビです。漁場によって時期は異なりますが、野付湾の別海町では夏と秋の2回だけ、それぞれに2週間ほど解禁され、その時期だけ漁が認められています。
夏の解禁時が北海シマエビの一番おいしい時期で旬でもありますが、秋の解禁時期には子持ちのシマエビが獲れることから、こちらの季節も人気ですよ。
特徴的な北海シマエビの漁獲方法
野付湾内では北海シマエビの生息域である、アマモ(甘藻)の保護に力を入れていて、帆掛け舟での打瀬網漁しか認められていません。舟のスクリューでアマモを傷つけないように、帆で風を受けながら進む光景は、野付湾の夏の風物詩としても有名です。
一方のサロマ湖や能取湖周辺では、網状のかごを海底に沈めてエビを獲る「かご漁業」が一般的となっています。いずれの地域でも小さな北海シマエビまで獲らないように細心の注意を払いながら、資源保護に努めているようですね。
北海シマエビの大きさとおいしい食べ方
北海シマエビの大きさはどれくらい?
食用とされる北海シマエビの大きさは8cmから13cmほどで、その大きさによってSとM、Lサイズに分けられて販売されます。サイズが大きくなるほど甘くておいしいとされ、それに応じて販売価格が高くなるのは当然のことですね。
水揚げされたらすぐに浜ゆでが基本!
北海シマエビは水揚げされたらすぐに浜ゆでされて、活けのまま他府県へ流通することはほとんどありません。エビの筋肉のなかにある消化酵素のために、鮮度の劣化が顕著になるためだそうです。
漁場の近くでは活けエビを食べさせてくれるお店もありますが、プリプリした歯ごたえ以外はさほどおいしく感じることもなく、ゆでたエビの甘さとコク、濃厚なうま味にはかなわないとの声も聞かれます。
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