緑系ぶどうの品種一覧

マスカット・オブ・アレキサンドリア

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、「ぶどうの女王」と称される品種。緑系ぶどうのマスカットは多種あれど、マスカットといえばまずこの品種が代表的です。その名のとおり、エジプトのアレキサンドリアで古くから流通していたマスカットで、長い歴史を持っています。 上品な甘さと酸味があり、何より特徴的なのは「これぞマスカット」という強い香りでしょう。主な産地は岡山県です。

シャインマスカット

シャインマスカットは「安芸津21号」と「白南」の交配により広島県で誕生しました。2006年に品種登録された新しい品種で、育成のしやすさで人気です。

実は大粒で楕円形、酸味の少ない果肉はぎゅっと引き締まっており、豊かな食感が特徴的。親の安芸津21号から「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の上品な香りを引き継いでいます。主な産地は長野県、山形県です。

白峰

白峰は、「巨峰」の自然交雑種から誕生した品種で、巨峰系の品種としてはかなり珍しい緑系ぶどうです。実の大きさや果肉の感じも巨峰に似ていますが、渋味がなく食べやすいのが特徴。まさに「白い巨峰」といった感じですね。

主な生産地は山梨県で、8月下旬から9月中旬ごろが旬とされています。

ゴールドフィンガー

ゴールドフィンガーは、「ピアレス(セネカ×ピッテロ)」と「ピッテロ・ビアンコ」を交配した交雑種から誕生した品種です。ピッテロ・ビアンコと同様に縦長の楕円形をした実が特徴的で、果肉はジューシー。皮離れがよくないためそのまま食べるのがいいですが、種が入っているため少々食べにくいです。

主な産地は山梨県で、7月下旬から8月中旬が旬の時期です。

ナイアガラ

ナイアガラは、「コンコード」と「キャサディ」の交配によりアメリカ・ニューヨークで誕生した品種です。ナイアガラはかなり皮が薄いため流通には向かず、ジュースやワインなどへの加工用ぶどうとして人気。果肉はやわらかくジューシーで、デラウェアに似ています。 主な産地は北海道や長野県で、旬は8月下旬から10月中旬にかけてと長めです。

ハニービーナス

画像はイメージ(中央:親種の「オリンピア」)

ハニービーナスは「紅瑞宝」と「オリンピア」の交配からできた実生の育成し、広島県で誕生した品種です。大粒の黄緑色の実はずっしりとしており、皮は薄めでそのまま食べても気にならないほど。ハニービーナスという名のとおり甘みの強いぶどうです。

主な産地は宮崎県、鳥取県で、温暖な地域で生産されているため、7月中旬から9月中旬ごろまで収穫することができます。
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