翠峰(すいほう)

翠峰は、「ピオーネ」と「センテニアル」の交配により福岡県で誕生した品種。黄緑色の実は大粒で楕円形、酸味と甘さのバランスがいいぶどうです。緑系ぶどうとしては甘いほうですが、やはりさっぱりとした味わいですね。種なしのものが多いため、食べやすい品種でもあります。

主な産地は岡山県で、旬は8月下旬から10月上旬。

黄玉(おうぎょく)

黄玉は、「ピオーネ」と「紅富士」の交配により誕生した「ジャスミン」の実生を選抜育成した品種です。大粒で甘みの強いぶどうで、硬い食感で食べ応えがあります。その甘さは注目されており、25度にもなるといわれているほど。 主な産地は山梨県で、旬は8月中旬から9月中旬にかけてとされています。

ピッテロ・ビアンコ

ピッテロ・ビアンコは、イタリア原産の古くからある品種で、その縦長の楕円形の実から「レディー・フィンガー(淑女の指)」という別名を持っています。皮離れは悪いですが、薄いためそのまま食べても気になりません。果肉は引き締まって硬く、食べ応えある食感。

全国的にあまり流通していない品種で、各地の農園で小規模に栽培されています。

ロザリオ・ビアンコ

ロザリオ・ビアンコは、「ロザキ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を交配させて誕生した品種。実は大粒で皮は厚め。皮離れが悪いため剥きにくいです。果肉を噛むと果汁がたくさんあふれ出す、甘みのあるジューシーなぶどうです。

主な産地は山梨県、長野県で、旬は9月とされています。

どれも食べてみたい!種類豊富なぶどうたち

黒系ぶどう、赤系ぶどう、緑系ぶどうの3種から、日本で扱われている品種を10種ずつ紹介してきました。これだけでもあまり知らない品種が多かったのではないかと思いますが、世界にはもっとたくさんのぶどうがあります。 系統によっても味や食感に特徴はありますが、系統に関係なく縦横無尽に交配されているので、赤系でもマスカットのような味のぶどうがあったり、黒系であっても皮が薄く食べやすいぶどうがあったりと、個性豊かです。 旬の時期になったら多くのぶどうが出回るので、いろんな種類を食べ比べてみると違いが分かって楽しいですよ。
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