スチューベン

スチューベンは、「ウェイン」と「シェリダン」の交配により、アメリカで誕生した品種です。緯度の高いニューヨークの試験場で生まれたため、温暖な気候での栽培は適していません。日本での主な栽培地域は、ニューヨークの緯度に近い青森県などの東北地方が中心。

寒冷な環境で育つためか、糖度は20度以上にもなる甘い果肉で、酸味の少ない品種です。

キャンベル・アーリー

キャンベル・アーリーは、「ムーア・アーリー」と「ベルビデレ×マスカットハンブルグ」の交配により、アメリカで誕生した品種です。日本では「キャンベル」という呼び名が一般的ですね。主に北海道や岩手など、寒冷な地域で栽培されています。

中粒の果肉は酸味があり、ワインやジュースに加工するのに適した品種です。

赤系ぶどうの品種一覧

デラウェア

デラウェアは、アメリカ原産の自然交雑種のぶどうです。日本では主に、山形県、山梨県で生産されています。小粒の実で甘みが強く食べやすい品種で、日本の市場でも多く取り扱われていますよね。現在は、種なしぶどうとして知られていますが、もともとは種がある品種でした。 濃い赤紫色の皮で、軸の緑色が鮮やかなものがおいしく新鮮なデラウェアです。

紅アレキ

日本では紅マスカットとも呼ばれる紅アレキ。正式名称は「ローデ・ハネポート」です。「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の枝変わり品種として誕生しました。皮は赤ぶどうらしい明るい赤紫色に少し黄緑が混ざる程度ですが、味や香りはマスカットそのもの。糖度は20度以上もあり、酸味も少ないのでかなり甘さが特徴です。

日本では主に、岡山県、山梨県で生産されています。

紫苑

画像はイメージ(左:親種の「赤嶺」)

紫苑は、「紅三尺(べにさんしゃく)」と「赤嶺(せきれい)」の交配により山梨県で誕生し、現在は種なしぶどうとして主に岡山県で生産されている品種です。 粒は大粒で楕円形、果肉はやわらかくジューシーです。甘みは強いですが、さっぱりとした口当たりのぶどう。皮離れがいいぶどうなので、きれいに剥けて食べやすいですが、皮はそのまま食べられるほど薄いです。

安芸クイーン(アキクイーン)

安芸クイーンは、両親とも巨峰で、自家受粉により広島県で誕生した品種です。皮の色は明るい赤紫色ですが、巨峰と同じく大粒で、ずっしりとした質感があります。果肉も巨峰に似ていますが、皮は黒系ぶどうよりも薄くやわらかいのが特徴です。

主な産地は岡山県、三重県で、産地によっても異なりますが、旬は8月から10月ごろと長い間楽しめます。
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