ライター : 小澤真理

コピーライター

ふたつの意味を表す「ちゃんぽん」という言葉

長崎県のソウルフード「ちゃんぽん」。どこか不思議な名前の響きが特徴的な、全国で愛され続けるご当地麺のひとつです。一方、お酒の席でよく耳にする「ちゃんぽん」という言葉。実はこのふたつの言葉には、共通のルーツがあることをご存知ですか?

そんな「ちゃんぽん」の知られざる意味に迫りながら、長崎ちゃんぽんやお酒の気になる豆知識をご紹介。定番ご当地グルメの奥深い魅力を、一緒に発見しましょう。

長崎名物の麺料理「ちゃんぽん」

Photo by macaroni

ちゃんぽんといえば、長崎名物の麺料理の名前ですね。肉や野菜を炒め、スープで麺とともに煮込んだもの。具だくさんなのが特徴で、豚肉にキャベツや玉ねぎ、にんじんのほか、小えびやあさりといったシーフード、かまぼこなど、10種類以上の具材が入ることもあるボリューム麺です。

麺はラーメンの太麺よりもさらに太い極太麺を使用します。スープは豚骨ラーメンのスープよりも白く、コクとクリーミーな味わいが特徴。長崎の料理として有名ですが、そのおいしさは全国的にも人気です。ちゃんぽんのチェーン店「リンガーハット」は全国に600店舗以上も展開しています。

数種類のお酒を飲み合わせる「ちゃんぽん」

麺料理とは別に、お酒の飲み方を指す言葉でもあるちゃんぽん。ビールのあとに日本酒、それからワイン……というように、違う種類のお酒を順に飲んでいくことを指します。違う種類のお酒同士をグラスに混ぜ合わせて飲むことではなく、あくまでもお酒はそれぞれ単体で飲むことです。 お酒が好きな人にはよくある飲み方かもしれませんね。特に飲食店での飲み放題の場合は、いろいろな種類のお酒があるのであれもこれもと飲んでしまうこともあるのでは。そんなお酒のちゃんぽんは、一種類のお酒を何杯も飲むよりもお酒が回りやすいとも言われています。

外国語がルーツ?ちゃんぽんという言葉の由来

ちゃんぽんという言葉は、持つ響きからは一体何が由来となっているのが想像がつきにくいですね。麺料理のちゃんぽんは、明治32年に創業した中華料理店・四海楼の店主・陳平順が、貧しい中国人留学生のために安くて栄養のあるものを食べさせたいと作ったのがはじまりだといわれています。そんなちゃんぽんの語源には諸説ありますが、まずひとつめは福建語で簡単な食事を意味する「喰飯(シャンポン)」という言葉がなまって生まれたというもの。 そのほか、鉦(かね)の音を表す「ちゃん」、鼓の音を表す「ぽん」と、違うものがまざったことを表現する言葉として生まれた説や、長崎ともゆかりの深いポルトガルの言葉で「ごちゃまぜにする」といった意味を持つ「チャンポン」という言葉からきたという説もあるようです。 総じて「いろんなものを混ぜる」という意味を持つ言葉となったちゃんぽんが、数種類のお酒を飲むことにも使われるようになりました。

ちゃんぽんのルーツは、長崎ならではの異国文化にあり!

どこか異国情緒の漂う、ユニークな響きの「ちゃんぽん」という言葉。「ごちゃ混ぜにする」という共通の意味で、意外にも深いつながりがあるとされているのは驚きですね。食事の席でもお酒の席でも、なんだかワクワクする気分になるのも「ちゃんぽん」の言葉の魅力。

普段何気なく食べているご当地グルメの語源を知ると、おいしさもいっそう深まります。家族や友人と盛り上がる話のきっかけに、ぜひさまざまな知識を楽しく発見してくださいね。
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