ライター : mikki_no

ブラウンソースって?

フランス料理などのベースとなるブラウンソース。黒に近い茶褐色をしていることから、そう呼ばれています。小麦粉を茶色くなるまでバターで炒めたルウをブラウンルウ、それを牛や鶏の肉や骨に、玉ねぎや人参、セロリなどの香味野菜を加えた出し汁(ブイヨン、洋風だし)でのばしたものをブラウンソースと言います。肉の味が濃いため、基本的には肉料理に使われます。ハヤシライスなどの煮込み料理やオムライスなどのソースに使うことが多いです。

ブラウンソースの作り方

いつもの洋食をレストランの味に変える、基本のブラウンソースです。バターと小麦粉をじっくり炒め、赤ワインで煮込むことで、深いコクと香ばしい風味が生まれます。時間はかかりますが、丁寧に作るからこその格別な味わい。ハンバーグやオムライスにかければ、本格的なひと皿が完成します。

デミグラスソースとの違い

まずは、デミグラスソースとは何か?からお話ししましょう。デミグラスソースもフランス料理の基本ソースであり、ブラウンソースと同じです。フランス語で「デミ」は半分、「グラス」は煮詰めるを意味します。そのことから、何かを半分煮詰めたものを言うのですが、その何かが、実はブラウンソースなのです。 そもそもデミグラスソースは小麦粉をバターで炒めたルウ(つまりはブラウンルウ)にフォン・ド・ヴォ―を加えて煮詰め、ワインなどで風味付けしたソースです。フォン・ド・ヴォ―とは、仔牛の骨や肉を香味野菜と一緒に合わせて炒めたり焼いたりしてから水と煮込んだもの……つまりは出汁です。要は、ブラウンソースから派生したものがデミグラスソースとなります。煮詰めた濃厚なソースは、シチューやハヤシライスの煮込み料理、オムライスやステーキのソースに使われます。
手作りのとろっとしたブラウンソースは、市販のルウでは出せないくらい良い味となっています。じっくりと炒めたり焼いたりするときにはストウブが大活躍します。人参と玉ねぎは形がなくなるまで火を通すとトロトロのソースに仕上がります。
小麦粉をしっかりと時間をかけて炒めることで、この色が出せます。大変手間がかかるものですが、家族のおいしい!という声と笑顔のためなら……頑張れそうですね。パルミジャーノチーズは、粉チーズでもいいですが、あればブロックのほうがコクが出てさらに旨味が増します。

ブラウンソースで料理の腕を磨こう

これで、ブラウンソースとデミグラスソースの違いがお分かりいただけたでしょうか。料理って本当に深いものですね。お気に入りの缶詰ソースもいいですが、たまにはこうしてじっくりと料理を向き合ってみるのもいいかもしれません。 ひとつひとつ基本を覚えて習得していくことで、その家庭のオリジナルの味ができるというもの。基本的な料理や伝統的な料理は、後世に残したいですから……。初めて作ってくれた料理と同じように、手間暇かけた料理は、食べた人の心にいつまでも残ることでしょう。
▼デミグラスソースもマスターしよう!
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