ライター : macaroni 編集部

この記事でわかること

フランスの伝統的な焼き菓子である「カヌレ」についての記事が紹介されています。カヌレの由来や歴史、人気の理由、おすすめのレシピ、食べ方、賞味期限、そしてお店での楽しみ方について詳しく解説されています。

おしゃれな洋菓子「カヌレ」とは?

「カヌレ」とは、フランスの伝統的な焼き菓子のこと。正式名称は「Cannele de Bordeaux(カヌレ・ド・ボルドー)」といいます。

フランス語でCannelé(カヌレ)は「溝の付いた」という意味で、その名の通り12つの溝が付いた専用型を使って焼くのが特徴。コロンとしたフォルムがかわいらしく、手土産やプレゼントにも人気がありますよ。

卵黄や牛乳、薄力粉などを主な材料とし、表面はカリッと、内側はもちもちとした食感が楽しめます。

カヌレの発祥と歴史

カヌレの発祥や歴史ははっきりしていないものの、世界的に知られるワインの産地、フランス・ボルドー地方が発祥という説が有力です。16世紀頃、修道院の姉妹が棒状のお菓子を作ったのがカヌレの元になったといわれているんですよ。ラム酒やバニラで風味付けし、現在のように溝が入った型で焼き上げられていたそう。

その後、カヌレは20世紀初めにボルドーの郷土菓子として認識されるようになりました。1985年には、カヌレの伝統を保存するための組織が作られました。

現在、ボルドーを含むアキテーヌ地方にはカヌレを製造する業者800もあるんですよ。

カヌレはなぜ人気がある?

カヌレが人気を集める理由は主にふたつといわれています。ひとつは見た目のかわいらしさ。独特のフォルムが注目され、1990年代にブームになったんですよ。

近年になってブームが再来したのは、デコレーションしたカヌレが増えたからといわれています。1990年代に流行ったオーソドックスなカヌレだけでなく、クリームやチョコレートをデコレーションしたカヌレが登場したのがもうひとつの理由。フォトジェニックなカヌレをSNSでも目にする機会が多いですよね。

カヌレの味は?アルコール分は?

※画像はイメージです
カヌレは甘さが控えめで、バターのコクが感じられるのが特徴。表面のほろ苦さとのコントラストが魅力です。食感は、外はカリカリで中身はもっちり。低温で時間をかけて焼くことで生まれる食感は、カヌレならではです。

また、カヌレには洋酒のひとつであるラム酒が使われています。焼き上げる過程でアルコール分は飛ぶため、子どもや妊娠中・授乳中の方も食べられるものが多いです。ただし、お店や商品によってはラム酒の香りが強く感じられるものがあるので、気になるときはお店に確認すると良いでしょう。

基本のカヌレの作り方

Photo by macaroni

おいしいカヌレを、おうちで手作りしてみませんか?フランスのお菓子と聞くとむずかしそうに感じますが、専用の型さえあればとても簡単に作れますよ。ラム酒とバニラビーンズを使って、香り豊かに仕上げるのがポイント!おやつとしてはもちろん、おもてなしやプレゼントにもおすすめです。

材料(カヌレ型10〜12個分)

・牛乳……500cc
・砂糖……250g
・バター……25g
・バニラビーンズ……1/2本
・卵(全卵)……1個
・卵黄……2個
・ラム酒……大さじ2杯
・薄力粉……70g
・強力粉……55g

作り方

1. 鍋に牛乳・半量の砂糖・バター・バニラビーンズを入れて中火にかける。小さな気泡が出できたら火を止め、粗熱を取る

2. ボウルに卵(全卵)・卵黄・残りの砂糖を入れて泡立て器で混ぜ、ふるった粉類を加えてさらに混ぜる

3. 2のボウルに1を濾しながら加え、泡立て器で静かに混ぜる。ラム酒を加え、冷蔵庫でひと晩休ませる

4. 冷蔵庫から3の生地を取り出し、常温に戻す。カヌレ型に生地を7〜8分目まで入れ、230℃に予熱したオーブンで40〜50分ほど焼く

5. 焼き上がったら型から出して、ケーキクーラーに出して冷ます

種類いろいろ♪ カヌレのおすすめレシピ3選

1. 生カヌレ

Photo by macaroni

シンプルなカヌレに生クリームをIN!焼きあがったカヌレの底面に穴を開けてクリームを入れます。表面にこんもりデコレーションすることで、豪華な見た目と濃厚な味わいを楽しめますよ。パティスリーのようなおしゃれなカヌレは、おもてなしにぴったり♪

2. チョコレートカヌレ

ココアパウダーとチョコレートを生地に加えるアレンジカヌレです。口当たりがなめらかになるよう、生地を濾してから焼くのがポイントです。砂糖の量は、チョコレートの甘さによって加減すると良いですね。ラム酒を多めに加えて大人むけにするのもGOOD。

3. アールグレイカヌレ

牛乳で煮出すアールグレイが上品に香ります。牛乳を沸騰させると口当たりが悪くなるため、温度に気を付けましょう。紅茶はティーバッグを使うと、茶葉が混ざらず便利ですよ。紅茶の香りが際立つよう、バニラやラム酒を入れずシンプルに楽しんでくださいね。

カヌレのおすすめの食べ方

オーブントースターで加熱する

焼きたてのふわっとした食感を楽しみたいときは、オーブントースターで軽く温めるのがおすすめです。温める時間は、3分程度を目安にお好みで調整してくださいね。加熱しすぎると焦げてしまうので、心配な場合は途中でアルミホイルをかぶせましょう。

冷蔵庫で冷やす

カヌレを冷やすことで生地が引き締まり、内側のしっとり・もっちり感がアップしますよ。外はカリカリ、中はもちもちの食感を楽しみたいときは、オーブントースターで軽く焼いたあと、冷蔵庫で冷やすとGOOD。

温め時間・冷やし時間によって食感が変わってくるので、いろいろ試してベストな組み合わせを探してみてください♪

生クリームやジャムをトッピングする

シンプルな味わいのカヌレは、さまざまなトッピングで楽しむことができます。生クリームやジャムはもちろん、ナッツやドライフルーツ、チョコレートソース、キャラメルソースなども合いますよ。カヌレをかわいくデコレーションして、ケーキのように楽しむのもおすすめです。

カヌレの賞味期限

市販のカヌレの賞味期限は、商品によって異なるものの一般的に2~3日程度のものが多いです。湿気を吸いやすく、時間が経つと風味が落ちるためできるだけ早く食べるのがおすすめ。

すぐに食べないときは、冷凍庫で保存しましょう。ひとつずつラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて保管すればOK。保存状態によりますが、日持ちは2〜3週間を目安にしてくださいね。食べるときは、そのまま常温で自然解凍するか、電子レンジ・トースターで加熱して解凍しましょう。

なお、手作りのカヌレは保存料が使用されていないことや、店舗や工場とは製造環境が異なるため、市販品よりも早く食べきってくださいね。

カヌレがおいしいお店もたくさん!

「手作りもいいけれど、お店こだわりのカヌレを食べてみたい!」そんな方は、以下の記事をチェックしてみてください♪ スイーツ専門店やカヌレ専門店など、カヌレ好きなら一度は訪れたい話題のお店をご紹介していますよ。シンプルだけど奥が深いカヌレ。いろいろ食べ比べてみるのもおもしろそうですね。

カヌレで素敵なティータイムを

フランスの伝統的な焼き菓子「カヌレ」。カリカリ・もちもちの独特な食感は、ほかのお菓子にはないカヌレならではのおいしさです。おうちで手作りするのもよし、お店で購入するのもよし。コーヒーや紅茶に添えて、贅沢なカフェタイムを楽しんでみてくださいね♪
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