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暗い写真を明るくする
演出としてロウキー、つまり暗く撮る場合もあるでしょうが、被写体の魅力というのは十分な光量があってはじめて伝わるものだと思ってください。ですから、撮った写真の被写体が暗く写っているなら、はっきりとディテールが見えるよう明るめに調整してください。
わざとハイコントラストに撮ったという場合は、ハイライト(画の中で一番明るい部分)が適正な明るさ(白とびしていない明るさ。以下参照)になっているならほかは暗くてもいいということもあります。画全体を見て、心地よい明るさとなるよういじりましょう。
その際気をつけてほしいのは、白とびと黒つぶれ。白とびとは、明るくしすぎて画像の一部が真っ白になってしまうこと。黒つぶれはその逆、暗くしすぎて真っ黒になった状態です。どちらも画のデータが失われてしまっている状態で、その状態で保存すると、以降どう画像をいじってもその部分は白くとび、黒くつぶれたままとなってしまうので、注意してください。
色味を調節する
被写体、つまり食材の色味は重要です。これがくすんでいたり薄かったりするとおいしそうに見えませんし、これは私感ですが、まずそうに見える料理写真はどのように撮ろうがおしゃれではありません。
撮った写真を写真編集アプリで調整したことがある人は多いと思いますが、アンティークな風合いを出すようなフィルターは料理写真には使わないほうがよいでしょうね。それは、せっかくの写真の魅力をむしろ損なわせる加工です。
フィルターを使うなら、写真の色がはっきりと表れるような、コントラストと彩度を高めてくれるもののほうが使いやすいでしょう。注意してスライダーを動かしながら、自分好みな色合いを探してみてください。
トリミングと傾きで構図を再構成
写真のどこを使うか、また、どんな角度で使うかも、写真編集アプリなどで調整できます。
トリミングとは、写真を切って一部を使うこと。傾きはわかりますね。画像を時計回りか反時計回りに動かして、被写体などの水平を取り直す加工です。
たとえば画の中に余計なスペースが空いてしまったときや、微妙に傾いている被写体があったとき、これらの加工をすることで画としての完成度が高まります。
基本的には、画全体にものがバランスよくちらばっている状態がよいですが、多少撮影や加工に慣れたら、ぜひ余白を生かした画づくりにチャレンジしてください。料理をあえて上や下、左右にずらして置くことで反対側に余白をつくると、写真が洗練された雰囲気になります。
無料アプリを使ってもっとおしゃれに
フード写真の加工に役立つおすすめアプリをご紹介します。あなたの写真のクオリティを高めるための大きな武器となるはず。
1. LINE Camera
Lineが提供している写真編集アプリです。
フィルターもスタンプも豊富で、写真で遊ぶにはこれ以上ないアプリなんですが、フード写真の加工という面から見ると、「デリシャス」「スウィーツ」「深夜食堂」「キッチン」の4つのフィルターがとても優秀。食材のシズル感をだしたいときも、スイーツをかわいく見せたいときも、このアプリだけで十分な加工ができますよ。
2. フードフォトグラファーPRO
料理を撮影・加工するために開発された専門アプリ。指先ひとつで誰でも手軽に素敵な料理写真をつくれます。
とにかく操作が簡単で、フィルターの種類もかなりのもの(計35種類)。写真に合ったフィルターをアプリが自動で選んでくれる「ランダムフィルターボタン」も優秀です。
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