ぶどうに含まれている栄養について

ぶどうはギリシャ神話などにも出てくる、とっても古い歴史を持つ果物です。食べる機会も多いはずなので、せっかくなら栄養もしっかり吸収したいですよね。では、ぶどうにはどのような栄養素があるのでしょうか? 見ていきましょう。

ポリフェノール

ぶどうには「アントシアニン」や「カテキン」などのポリフェノール類が豊富です。アントシアニンは、網膜にある「ロドプシン」という成分の再合成を助ける作用があります。そのため目の機能の健康維持に役立つと考えられています。

ただし、アントシアニンは皮に多く含まれており、果汁にはわずかしか含まれていません。ぶどうに豊富なポリフェノールを効率よく摂るには、ぶどうを皮ごと使って作られるワインを飲むのがおすすめです。(※4,5)

ブドウ糖

皮なしぶどう100gあたりには、糖質が15.2g含まれています。糖質が体内で消化吸収されると、「ブドウ糖(グルコース)」になります。実は、ぶどうから発見された成分なんですよ。

ブドウ糖はエネルギーのもととなる栄養素で、血液中では「血糖」となります。また、ブドウ糖は脳の主なエネルギー源なので、不足すると集中力が低下したり、意識障害につながったりするおそれがあります。(※1,6,7)

ミネラル

ぶどうにはカリウムや銅など、さまざまなミネラルが含まれています。カリウムは体内のナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎ対策に役立つ成分です。

また、銅は鉄分にはたらきかけ、赤血球の生成に関わります。貧血が気になる方は、不足しないよう注意したい栄養素です。(※8,9)

ぶどうとダイエットの関係

ぶどうのダイエット効果

ダイエット中に気になるむくみ。その原因のひとつは塩分の摂り過ぎです。ぶどうに豊富なカリウムは塩分の排出を促すため、むくみ対策に役立ちます。

また、ぶどうに含まれている「食物繊維」 には、血糖値の上昇を抑える作用があります。アントシアニンにも同様のはたらきが期待されていますよ。

空腹のときに糖質が豊富な菓子類を摂ると、血糖値が急上昇します。すると、糖質が脂質として体内に蓄積されやすくなるおそれが。ダイエット中は、食物繊維やアントシアニンが含まれるぶどうを間食代わりにするのがおすすめです。(※1,5,10,11)
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