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フィンランドの国民食をおうちで簡単に再現
「カルヤランピーラッカ」は、フィンランド南東部からロシア北西部にかけて広がる「カレリア地方」発祥の伝統的なパン。EUに登録されている伝統食品のひとつで、フィンランド全土で親しまれている“国民食”です。
本記事では、フィンランド政府観光局の方への取材を通じて得た情報をもとに、自家製カルヤランピーラッカ作りに挑戦。作りたてを味わった感想もあわせてご紹介します。
本記事では、フィンランド政府観光局の方への取材を通じて得た情報をもとに、自家製カルヤランピーラッカ作りに挑戦。作りたてを味わった感想もあわせてご紹介します。
現地ではおにぎり的存在の「カルヤランピーラッカ」
調理時間
60分
カルヤランピーラッカは、ライ麦粉と小麦粉で作った生地にミルク粥をのせて焼き上げる、フィンランドの伝統料理。フィンランドではスーパーやパン屋、コンビニなどでも販売されており、日本で言うところの「おにぎり」のような存在だそうです。
“牛乳とお米で作ったお粥がのったパン”と聞くと少し驚くかもしれませんが、言い換えれば“ドリアがのったパン”。お米を使った料理なので、日本人にも親しみやすい味わいです。
材料(10個分)
下準備
- オーブンは250℃で予熱しておきます
作り方
1.ミルク粥を煮る
Photo by とも花
鍋に水を入れて沸かし、米を加えて煮ます。
Photo by とも花
米が水を吸ったら牛乳を加え、焦げ付かないようにときどきかき混ぜながらごく弱火で30分ほど加熱します。
Photo by とも花
とろみがついてもったりしてきたらバターと塩を加えて味付けします。
Photo by とも花
ヘラですくっても流れ落ちないくらいの硬さになればOKです。火からおろして冷ましておきます。
2.生地を作る
Photo by とも花
ボウルに生地の材料をすべて加えてヘラで混ぜます。
Photo by とも花
ある程度まとまってきたら手で混ぜ合わせ、サラダ油を加えて軽くこねます。
3.生地をのばす
生地を棒状にのばして台に置きます。
10等分して丸めます。
Photo by とも花
台に打ち粉(ライ麦粉:分量外)をして麺棒で10~12cm程度の円形にのばします。
Photo by とも花
生地をのばしたら乾燥しないようにキッチンタオル、もしくはラップをかけておきます。
4.成形する
Photo by とも花
生地の上にミルク粥を大さじ2杯ほどおき、ヘラで平らにのばします。
Photo by とも花
ミルク粥を包むように生地の縁を中心に向けて折りたたみ、指でひだを寄せます。
※包み方にはさまざまな流儀がありますが、一般的な手順を動画で確認したい方は、YouTubeで「karjalanpiirakka」と検索するのもおすすめ。
※包み方にはさまざまな流儀がありますが、一般的な手順を動画で確認したい方は、YouTubeで「karjalanpiirakka」と検索するのもおすすめ。
5.オーブンで焼く
Photo by とも花
天板にオーブンシートをしき、4を並べ入れます。
Photo by とも花
250℃で予熱したオーブンで10~15分焼きます。
※冷凍保存する場合は次の工程に進まず、この段階で保存容器に入れて冷凍してください
※冷凍保存する場合は次の工程に進まず、この段階で保存容器に入れて冷凍してください
6.仕上げる
Photo by とも花
仕上げ用の熱湯にバターを加えて溶かします。焼きあがった5が熱いうちに、表面全体に塗ってしっとりさせます。
Photo by とも花
ボウルに重ねて入れいき、温かいうちにワックスペーパーとタオルを上からかけて覆います。30分ほど置いて皮がやわらかくなれば完成です。
※お使いのオーブンによって加熱時間は異なります。最悪の場合発火のおそれもあるため、必ず様子を見ながら調整してください。
仕上げに「ムナボイ(エッグバター)」をのせて
カルヤランピーラッカは、刻んだゆで卵にバターを混ぜた “ムナボイ(munavoi)” と呼ばれるスプレッドをのせていただくのが一般的なのだそう。筆者は、ゆで卵1個にバター20gを混ぜたもので試してみました。
さっぱり味がお好みの方は、バターをカッテージチーズに置き換えてもいいそうですよ。
さっぱり味がお好みの方は、バターをカッテージチーズに置き換えてもいいそうですよ。
ライ麦の香ばしくて素朴な風味と、ミルク粥のやさしくまろやかな味わいが相性抜群!しっかりめの生地とやわらかなお粥の食感のコントラストも楽しめます。
もちろん卵とお米の組み合わせは言うまでもなく絶妙。ふんわりとしたバターの香りも相まって、ひと口ごとに自然と頬もゆるみます。
お米を使った料理を食べたときに感じる共通点、「ほっとするような」食べ心地もプラスに働いて、フィンランド料理なのになぜか懐かしさも味わえるという不思議で魅力的なひと品でした。
もちろん卵とお米の組み合わせは言うまでもなく絶妙。ふんわりとしたバターの香りも相まって、ひと口ごとに自然と頬もゆるみます。
お米を使った料理を食べたときに感じる共通点、「ほっとするような」食べ心地もプラスに働いて、フィンランド料理なのになぜか懐かしさも味わえるという不思議で魅力的なひと品でした。
フィンランド料理なのになぜか懐かしい、日本人好みの味
カルヤランピーラッカはご紹介した食べ方のほか、小さめに作ってお好みの具材をのせてカナッペのようにするカクテルピーラッカ、ミルク粥をマッシュポテトに置き換えたペルナピーラッカなどいろいろな楽しみ方があるそうですよ。
時間やほんの少しの手間がかかるものの、むずかしい工程はなく作り方はいたってシンプル。フィンランド料理なのに日本人にも親しみやすい、魅惑のひと品をぜひお試しくださいね。
時間やほんの少しの手間がかかるものの、むずかしい工程はなく作り方はいたってシンプル。フィンランド料理なのに日本人にも親しみやすい、魅惑のひと品をぜひお試しくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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5.0
大満足のおいしさ。
定番料理にしたい。
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