ライター : kachi

食生活アドバイザー / 調理師

オリーブオイルが値上がりに。高騰はいつまで続く?

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当たり前に日々手にしていたオリーブオイル、いつの間にか価格が高くなっていませんか!? こんなに高価だったかな?とスーパーの陳列棚を思わず二度見してしまうような大幅値上げは、一体いつから、なぜ実施されたのでしょうか。

この記事では、オリーブオイルの販売状況や価格、値上げの背景などを徹底調査。高価なオリーブオイルの代わりに使える代用オイルの提案も含め、家計を直撃する値上げの理由と対策をご紹介します。

まずは、さっそく口コミやSNSから消費者の反応を見てみましょう。

口コミ・SNSでの反応

  1. 高すぎて買うの躊躇するレベル……。
  2. 値上げのニュースは知ってたけどこんなに高くなるとは!
  3. また元の値段にもどる日は来る?

大手メーカーが発表した値上げの価格一覧

メーカー商品名重量値上げ前(税込)値上げ後(税込)
J-オイルミルズAJINOMOTOオリーブオイル70g194円294円
200g421円671円
400g650円1,300円
AJINOMOTOオリーブオイル
エクストラバージン
70g205円335円
200g464円764円
400g740円1,490円
日清オイリオBOSCOエキストラバージン
オリーブオイル フレッシュキープボトル
145g524円707円
ルイーザ 有機エキストラバージン
オリーブオイル
190g1,980円2,150円
オリーブクエスト
ディスカバリー27
200g2,700円2,850円
大手メーカー各社は、2024年5月にオリーブオイルの値上げを実施しています。どのくらいの値上げだったかというと、一般家庭向けのオリーブオイルの値上げ幅は、J-オイルミルズは32〜66%日清オイリオは23〜64%ほど。また、昭和産業からも1kgあたり950円以上値上げとの発表がありました。同じ商品が一気に倍以上の価格になってしまうとは、あまりに衝撃的ですよね。

なぜ高いの?価格の高騰が続く理由は?

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そもそも、一体何が原因でこの値上げが起こっているのでしょうか。その理由は主に3つ挙げられます。

・オリーブの記録的な大不作
・円安による輸入価格の高騰
・国際情勢不安による物流費の高騰


オリーブオイルの代表的な産地、イタリアやスペインの異常気象による記録的な不作が大きな要因のひとつ。降水量の減少によるかんばつや熱波の影響で、オリーブの生産量が大幅に減少し、健康志向で需要が高まるなか、供給量が減ってしまえば価格は上がりますよね。また、輸入品が多いオリーブオイルにとっては円安も大打撃に。戦争や治安の悪化による輸送コストの上昇までもが、値上げの要因になっているんです。

この高値がいつまで続くのかも心配なところですが、残念ながら見通しは明るくない模様。気候変動や異常気象が原因となっているため、オリーブの生育環境はそう簡単には改善されそうにありません。

最寄りのスーパーは高い?安い?価格相場について

一般的なスーパーで今オリーブオイルはいくらで販売されているのでしょうか。例えば、ポピュラーな200g入りの商品で見てみると、1本あたり税込600〜700円台ほど。エキストラバージンのオリーブオイルとなると、税込700〜800円台の商品が多いようです。メーカーや産地によっても価格差が大きいので一概には言えませんが、全体の印象としては、値上げ前より1.5倍ほどは高くなっている感覚でしょうか。

少しでもお得に購入するためには、セール品や広告の品を見逃さないことも大事ですよね。また、人気の大型倉庫店コストコもおすすめ!高品質のオリーブオイルをリーズナブルに購入することができます。大容量ではありますが、単価にするとかなりお得な価格ですよ。

オリーブオイルの代わりになる油は?おすすめの代用方法

値上げで高価になってしまったオリーブオイルの消費を少しでも抑えたいとき、代わりに使えるオイルもあります。同じ植物由来のグレープシードオイルや米油はクセがなく何にでも使いやすいですし、サラダやカルパッチョのように生食でいただくならアマニ油がぴったり。それぞれの特性を生かす使い方がおすすめですよ。

値上げに負けない対策を

独特の風味とおいしさで食卓に欠かせない存在のオリーブオイル、大きな値上げは痛手ですが、工夫して何とか乗り切りたいところ。お買い得なチャンスに上手く購入しつつ、ほかの種類のオイルにも挑戦してレシピを広げてみるのもよいかもしれません。ぜひ、値上げ対策に取り入れてみてくださいね。
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