β-カロテン

スイカの赤い色はβ-カロテンの一種であるリコピン由来のものです。リコピンには活性酸素を除去する抗酸化作用を持ちます。活性酸素はストレスや紫外線などによって増え、さまざまな不調や老化の原因になるのが特徴です。

リコピンを摂取すると、悪玉コレステロールの酸化を抑え、血流が良くなります。暑い時期はクーラーや冷たいものの食べ過ぎで体温が下がり、免疫力も下がるとされます。スイカで血流を良くして免疫力の低下対策をすると良いでしょう。紫外線によるシミやしわの対策になるとも言われています。(※2,3,9,10)

シトルリン

シトルリンはスイカから発見された成分で、スーパーアミノ酸と呼ばれることもあるアミノ酸の一種です。血流を良くする作用があるとされ、むくみや冷えの対策になり、新陳代謝の向上にも役立つとされています。

また、疲労の原因物質であるアンモニアを分解して体外に排出する作用があるため、疲労対策としてもおすすめです。スイカの果肉部分にも含まれますが、皮に多く含まれていることから、皮も調理して食べるとシトルリンを効率的に摂取できます。(※3,11)

夏バテにぴったりなスイカの食べ方

スイカの食べ方

  1. 乳製品と組み合わせる
  2. 食べ過ぎに注意する
  3. 白い皮も食べる

乳製品と組み合わせる

スイカを食べるときにおすすめなのが乳製品と組み合わせることです。スイカにはたんぱく質がほとんど含まれないため、たんぱく質が豊富な乳製品と一緒に摂るとよいでしょう。

とくに牛乳のたんぱく質は熱中症になりにくい体作りに役立つため、牛乳とスイカは暑い夏におすすめの組み合わせです。(※2,6,12)

食べ過ぎに注意する

スイカにはさまざまな嬉しい成分が含まれているものの、食べ過ぎには注意が必要です。糖質が含まれているため、食べ過ぎることで糖質の摂り過ぎになるおそれがあります。

厚生労働省・農林水産省によって作成された「食事バランスガイド」によると、果物は一日あたり約100gを目安とされているため、それよりも過剰に食べすぎないように注意しましょう。(※6,13)

白い皮も食べる

スイカの皮にはシトルリンが多く含まれます。スイカは果肉だけを食べて皮は捨ててしまっていることが多いかもしれませんが、皮の部分は炒め物や漬物などの料理にすればおいしく食べることができます。シトルリンを摂取したい場合は、皮も無駄なく食べましょう。(※3,11)
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