ライター : shoko

管理栄養士 / パティシエ

夏バテ対策にスイカが役立つって本当?

夏バテの原因としては温度差による自律神経の乱れや、高温多湿の環境による発汗の異常、睡眠不足、脱水などが挙げられます。

水分やカリウムを豊富に含むスイカは、水分補給に役立ちます。また、体の熱を冷ます漢方的なはたらきをもつため、夏バテ対策としておすすめです。(※1,2,3)

夏バテ対策に!スイカに含まれる嬉しい成分

スイカに含まれる成分

  1. 水分
  2. 糖質
  3. カリウム
  4. ビタミンC
  5. β-カロテン
  6. シトルリン

水分

スイカは100g中89.6gが水分で構成されているのが特徴です。長時間直射日光の当たる場所にいたり、暑い中運動したりすると、汗をかきすぎて体内の水分が減って脱水になるおそれがあります。

また、自覚はなくても失われる水分量が増える暑い時期は、隠れ脱水と呼ばれる脱水の一歩手前の段階になることもあるため、意識して水分を摂ることが大切です。暑い時期には、水分補給の手段のひとつとしてスイカを食べるとよいでしょう。(※1,2,4)

糖質

スイカに含まれる糖質は、細胞内で使われるエネルギー源になります。夏バテによって食欲や消化器の機能が落ちると必要なエネルギーが不足して、だるさや疲労感、無気力感が増すことがあります。

体調不良の悪循環に陥らないためにも、スイカをはじめとする糖質を多く含む食べ物でエネルギーを補給しましょう。(※1,2,5)

カリウム

スイカにはカリウムが豊富に含まれます。カリウムは体の中の浸透圧や水分調節に関わるミネラルです。筋肉の収縮や血圧を安定させるのにも役立ち、不足するとだるさや食欲不振につながるとされています。

カリウムは水に溶けやすい性質を持つことから、ゆでる調理をすると失われやすい栄養素です。その点スイカは生のまま食べられるため、カリウム摂取に適した食品だと言えます。(※2,6)

ビタミンC

スイカにはビタミンCも含まれます。ビタミンCは水溶性のビタミンのため、大量にかいた汗や尿と一緒に体外に排出されてしまうのが特徴です。同時に暑さや疲労、睡眠不足などのストレスによって急速に消費されることから、意識して補いましょう。

ビタミンCは水溶性であること以外にも、熱に弱い性質も持ちます。水にさらさず、火を入れずに生のまま食べられるスイカは、効率よくビタミンCを摂取できておすすめの食品です。(※2,7,8)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ