熱いお風呂やシャワーを取り入れる

眠る前に熱い湯に浸かったり、熱いシャワーを浴びたりすると、汗をかいて自律神経が疲れるうえに、交感神経が優位になって快眠を得にくくなるため、注意しましょう。本来起きてから11時間後くらいに体の深部の温度である深部体温が高くなり、その後下がって眠気が訪れるようになっています。

しかし、現代は深部体温のリズムが刻めていない人が多いのが特徴です。就寝1時間半から2時間前にぬるめの湯船に浸かって深部体温を上げ、寝るときにタイミングよく下がるようにすると快適に入眠しやすくなります。(※1,5)

激しい運動をする

汗をたくさんかくホットヨガや激しい運動は自律神経が疲れる原因となるため、注意が必要です。大量に汗をかくと汗で疲労をデトックスしているように感じ、爽快感がありますが、脳内にエンドルフィンと呼ばれる快感物質が分泌されているためであり、疲労が軽減しているわけではありません。

ヨガやストレッチなどの軽い運動をして血流を良くし、自律神経をリラックスさせる程度にとどめましょう。(※1)

スタミナのつくものを食べる

スタミナのつく食事として代表的なうなぎや焼き肉は体調に合わせて食べましょう。これらのメニューは栄養が豊富なため、疲れているときに摂り入れると良いように思われがちです。

しかし、暑い時期は胃腸が弱りやすいため、脂ののったうなぎや焼肉は胃腸に負担がかかり、余計に疲れてしまうおそれがあります。疲れをためないためには消化の良いものを摂り入れるほうがおすすめです。(※1,6)

夏の不調対策におすすめの栄養素と食べ物

夏の不調対策におすすめの栄養素と食べ物

  1. ビタミンB群
  2. たんぱく質
  3. ビタミンC
  4. イミダペプチド

ビタミンB群

夏の不調にはビタミンB群を補給することが大切です。暑いときには上がった体温を下げるために、血管を拡張して血液が多く流れるようにし、心臓の心拍数が増加します。汗で水分が奪われ、血液の粘度が増すと、心臓への負担は増え、エネルギーが余計に必要です。

体内でエネルギーを作るにはビタミンB群が必要で、なかでもビタミンB1が欠かせません。ビタミンB1は水溶性で加熱にも弱いため、豚肉や玄米などの食材を摂り入れて、不足しないように意識しましょう。(※4,7)

たんぱく質

夏バテの対策として、たんぱく質が不足しないように注意することも大切です。たんぱく質は筋肉や皮膚、髪など体の組織のもととなる栄養素。不足すると、筋肉を分解してたんぱく質を取り出す仕組みがあり、不足がすすむと疲労や体力の低下につながります。

暑くて食欲がないときでもたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう。(※4)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ