ライター : 松 宏彰(カレー細胞)

カレーキュレーター

「晴れの国」は「カレーの国」!岡山・倉敷の超ハイレベルなカレーたち

Photo by macaroni

「晴れの国」岡山はカレー食材の宝庫です。海鮮、肉、野菜、そして岡山名物「マイルドパクチー」といったハーブや、バスマティ米を日本米とハイブリッドした「サリークイーン」の産地でもあり、ここで地産地消のカレー作ったら絶対においしくなる!という土地なんです。実際、岡山や倉敷にはびっくりするほどレベルが高いカレー屋さんがたくさん。

けれど、普通に街歩きしていてもなかなか見つけられない隠れ家的なお店が多かったり、街から少しはなれた場所に名店があったりして、岡山カレーのレベルの高さはまだまだ全国的には知られていないようです。

最近では岡山の名産品をカレーにして発信するプロジェクト「岡山カレースタンプラリー」が始動し、その盛り上がりはこれから。いち早く岡山カレーの魅力をキャッチしてみませんか?

1. 岡山を代表するレジェンド店「クワイエットビレッジ・カレーショップ」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

岡山の食通に「岡山を代表するカレーは?」と訊いて最初に名が上がるのは「QUIET VILLAGE CURRY SHOP(クワイエット ビレッジ カレーショップ)」でしょう。オープンは2001年。こちらのカレーはマスターが京都にいたとき、バングラデシュ人シェフのカレー屋さん「ベンガル湾」から教わったレシピが基になっているそう。

東京や大阪で「スパイスカレー」という言葉が広まる前から、岡山でスパイス香りたつカレーを提供してきた、まさにレジェンドです。

半々(2種盛り)チキン+ダル

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,000円(税込)
ベンガル地方の家庭料理をベースにしたダル(左)はレンズ豆に加えてトマトや玉ねぎがたっぷりと入り、食べ応え充分。少し酸味ある仕上がりが個性的ですね。

チキン(右)はシャバシャバで、かなりスパイスの香りが立っています。いずれも小麦粉、ラード、化学調味料不使用。可能な限り有機・岡山県産野菜を使っているそうです。

辛さは0から20まで調整可能ですが、個人的には7辛くらいがいい感じに辛くてバランスも良いと感じました。ご参考までに。
店舗情報

2. センス溢れるスパイス使いの人気店「サティスファクション」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

岡山の中心街から少し離れた、JR備前西市駅から徒歩10分ほどの路地にある人気カレー店。オープンは2013年。エッジが効いているのに、ゆったりと心地良い。実はマニアックなのに、何の知識がなくとも満喫できる、卓越したセンスが魅力のカレー&カフェです。

提供される料理にはインド、スリランカ、日本、西洋のエッセンスが自在に織り交ぜられており、デザートやサンドイッチも人気。暖かい日はオープンテラス席もおすすめ!

【ディナーセット】オールドシンハラのスリランカチキンカリー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,870円(税込)
スリランカで古来から伝わる伝統レシピに則った、スープカレーと言ってよいほどシャバシャバなカレー。スパイシーながらお茶漬けのようにごはんが進む、たまらないおいしさです。

副菜にはキノコ、マスタードシードと炒めた白ネギ、さらに鮭フレーク!ここ、スリランカ料理マニアにだけわかるユーモアです(わかるかな?)。

さらなるおすすめは、オプション「青唐辛子醤油漬け」(+110円)での味変。唐辛子が醤油にしっかり浸かっているので激辛ではなく、これをつまみに酒が呑めるほど。ぜひ、組み合わせてみてください。
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3. 倉敷のソウルフード「ナッシュカリーアメリカン 倉敷本店」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

創業1990年、おそらく倉敷でいちばん有名なカレー店。元々は倉敷駅近くにあったのが、今は徒歩30分ほどの離れた場所で営業しています(車で行くのがおすすめ)。

一時は多店舗展開をしていたのですが、現在はここ倉敷のほか津山と徳島に1店ずつ。ちなみに徳島でもしっかりと根付き、徳島を代表するカレー店のひとつになっています。

みんなを虜にするそのカレーの味はまさにオリジナル。欧風カレー?日本カレーライス?インドカレー?スパイスカレー? いや、ナッシュのカレーはナッシュのカレーとしか言いようがありません。論より証拠、まずは実際に食べてみるべし。
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