ライター : 和食料理人よしふみチャンネル

日本料理専門調理師・調理技能士/macaroniクリエイターズ

銅鍋で色鮮やかに。青梅の甘露煮の作り方

調理時間 120
*火にかけて煮る時間がかなり長いので火の元にご注意を!
郡山で小さな料理屋「手料理嘉文」を営んでいる和食料理人よしふみチャンネルです。プロの料理人がお店のレシピや家庭で役立つ料理のコツなどを配信しています。

今回は「青梅の甘露煮」を作っていきます。
煮る時間はかかりますが、青梅の色がきれいに仕上がるやり方を紹介します。

Photo by 和食料理人よしふみチャンネル(

青梅を煮るとき銅鍋を使うと、簡単に色鮮やかに仕上げることができます。
色にこだわらなければ銅鍋を使わなくてもかまいません。
また、青梅にこだわらず梅が黄色く熟してから煮てもおいしくなります。
銅鍋がない場合は、代わりに銅板や銅鍋、十円玉を一緒に煮込んでも良いのですが、十円玉ですとかなりの枚数が必要になります。銅のものがないときは、色は気にせず煮るのがよいでしょう。

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材料(青梅1キロ分)

  • 青梅 1キロ
  • 大さじ2~3
  • シロップ
    • 砂糖 1キロ
    • 1升(1800ml)

コツ・ポイント

  1. 銅鍋を使うと青梅の色が鮮やかに仕上がります。銅鍋がなければ銅板や銅線、10円玉(数十枚)で代用できます。
  2. 梅の表面にまんべんなく針打ちすることで梅の皮の煮崩れを防ぎます。
  3. 梅を煮る温度が重要です。火にかけて煮るときは決して沸騰させず、80度くらいをキープします。できれば料理用の温度計を用意してください。

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作り方

1.ヘタを取る

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楊枝などで青梅のヘタを取っていきます。 取らないで煮ると変なエグミが混ざってしまいます。

2.針打ちする

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青梅に針打ちをします。針で皮の全体を刺していきます。 穴を開けておくことで煮たときの皮の破れなどを防ぎます。 今回は剣山を使ってやっています。梅を転がすだけで手早く針打ちができて便利です。 【ワンポイント】 青梅を冷凍してから煮ると針打ちしなくても皮が破れません。 すぐに煮れないときは冷凍し、時間のあるときに煮るとキレイに仕上がります。

3.下ゆでする

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針打ちした青梅を下ゆでします。 たっぷりの水にひとつまみの塩を入れて火にかけます。 沸騰させないように注意してください。

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お湯の温度は80度くらいをキープしながら、2時間ほどゆでます。 火を点けっぱなしにしたくない場合は、お湯が80度になったら一度火を止め、30分ほど経って温度が下がったら火にかけ、80度になったら火を止める、を繰り返します。 【ワンポイント】 温度計がない場合、梅が1個プカリと浮かんでくる温度がおよそ70度です。 そこから沸騰させないように火加減を調整できれば大丈夫ですが、温度が低すぎると梅の酸味が抜けません。 梅の青色を気にしない場合、普通の鍋を使ってIHなど温度調整のできる調理器具を使うのがおすすめです。

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1時間ほどたった状態です。だいぶ翡翠色になってきました。 もう少し煮ていきます。

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2時間たった状態です。この位になったら水でさらしてアク抜きしていきます。

4.水にさらす

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半日ほど掛けてゆっくりと水にさらして灰汁抜きしていきます。 水道の水を直接当てると水の勢いで梅が崩れてしまうので、巻き簾などを使って工夫します。

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水を長時間出しっぱなしにできない場合はたっぷりの水に浸け、2-3回水を交換して灰汁抜きしてください。

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下ゆでして、水で半日灰汁抜きした状態の青梅です。

5.シロップで煮る

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最後にシロップで煮ていきますが、砂糖は必ず数回に分けて入れましょう。 水1升にまず250グラム程度の砂糖を溶かし、梅を入れて火にかけます。

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砂糖を少しずつ加えながら、沸騰させないように80度くらいをキープし2時間ほど煮ていきます。 砂糖を一気に入れると梅にしわが寄ってしまいます。ご注意を!

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煮ている間、梅が空気に触れないようにクッキングシートやセロハンなどで落とし蓋をします。 落とし蓋をすると温度が上がりやすくなるので、沸騰させないように注意しましょう。

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やわらかく煮えたら、冷まして出来上がりです。
長期保存する場合は、瓶を煮沸してから梅とシロップを入れ、蓋をして蒸し器で蒸します。蒸すことで中を真空状態にしてから冷まして保存すると長期保存できます。

余ったシロップは、そのままかき氷のシロップに、炭酸で割って梅ドリンクに、ゼラチンを使って梅ゼリーになど、いろいろと利用できますよ。
このほかにも旬の食材を使ったレシピ動画をYouTubeで配信しています。
家庭でもちょっとしたコツでプロの料理のようにおいしく仕上げられるレシピを公開しているので、よろしくお願いします!

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