ヨーグルトの食べ過ぎの目安

一日にヨーグルトを摂ってよい量
成人2パック(200~220g)まで
※男性で身体活動量がふつう以上の方、妊娠後期の妊婦では、3パックまで
6~11歳男子
6~17歳女子
身体活動量が低い12~17歳男子
3パックまで
身体活動量がふつう以上の12~17歳男子4パックまで
(※7,8,9,11)

一日2パック(200~220g)まで、それ以上は食べ過ぎ

成人の場合、ヨーグルトは小分けのカップで一日2パックまでが適量の目安です。男性で身体活動量がふつう以上の方では、一日3パックまでが目安。

なお、乳製品をすべてヨーグルトから摂る場合の目安なので、ほかに牛乳やチーズなどの乳製品を摂る場合は、量を調節する必要があります。(※7,8,9)

無糖や低脂肪タイプの場合

無糖や低脂肪タイプのヨーグルトの場合でも、一日の目安量は同じく2パックもしくは3パックまでです。中性脂肪が気になる方は糖質が抑えられるプレーンヨーグルト(無糖)、LDLコレステロールが気になる方は低脂肪や脂肪ゼロのヨーグルトを選ぶと良いですよ。(※7,8,9,10)

子供や妊婦の場合

成長期の子供の場合、十分にカルシウムを摂ることを目的とし、乳製品の摂取量は幅をもたせて設定されています。6~11歳男子と6~17歳女子、身体活動量が低い12~17歳男子は一日に3パックまでが目安。身体活動量がふつう以上の活動量が多い12~17歳男子では4パックまでが目安です。

また、妊娠後期では通常よりも多く乳製品を摂ることが勧められています。妊娠後期の妊婦の方は一日3パックまでが目安です。

いずれも一日の乳製品の摂取をすべてヨーグルトからとした場合です。ほかに牛乳やチーズなどを摂る場合は、食べ過ぎになるため量を調整してくださいね。(※7,8,9,11)

ヨーグルトを食べ過ぎたときの対処法

ヨーグルトを食べ過ぎて腹痛や下痢を起こしたら、常温の水分を十分に摂り、お腹を冷やさないようにして回復を待ちましょう。食事は消化のよいものを選んでくださいね。腹痛や下痢になるのは、その量では食べ過ぎということなので、食べる量を減らして適量を摂るようにしてください。(※2,12)
竹内先生:
「ヨーグルトや牛乳など乳製品のアレルギーの方は、ヨーグルトの摂取に注意が必要です。ヨーグルトの過剰摂取により下痢が続く場合は、医療機関を受診しましょう

なお、ヨーグルトには腸内環境改善(整腸)作用や血圧降下作用のほか、免疫能調節作用(アレルギーの軽減作用、花粉症軽減効果)が期待されています。

また、インフルエンザ感染予防や発がんリスク低減、胃潰瘍や胃がんの原因菌であるピロリ菌の抑制に役立つと考えられています。皆様が、上手にヨーグルトを摂取して健康増進につながることを願っております」(※13,14,15,16,17,18)

ヨーグルトの食べ過ぎに注意しよう

適量であれば腸内環境を整えるのに役立つヨーグルト。しかし健康のためにと食べ過ぎてしまうと、下痢や腹痛をはじめ、脂質の過剰摂取や栄養の偏りにつながるおそれがあります。成人では一日にヨーグルト2パックまでにとどめましょう。特定の食品に偏らず、バランスのよい食事を心がけてくださいね。
【参考文献】
※3 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2023/03/19参照)
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