ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

ポカリの飲み過ぎに要注意…!?

Photo by macaroni

ポカリ(ポカリスエット)は、汗で失われた水分・イオンの補給に役立つスポーツドリンクです。水分とナトリウム(塩分)を同時に摂れるので、熱中症対策に役立ちます。

しかし、飲み過ぎると糖質の過剰摂取につながるおそれがあるため、飲む量には注意が必要です。(※1,2)

ポカリは一日に何本まで飲んでいい?

ポカリ100mlあたりには、水分の吸収速度を上げるために糖質が6.2g含まれています。食事以外から摂ってよい糖分の量は一日に25gが目安なので、飲む量は400ml程度がおすすめです。

ポカリを飲む量に決まりはありませんが、糖質の摂り過ぎにならない量にとどめましょう。(※1,2,3,4)

ポカリの飲み過ぎで起こるデメリット

ポカリを飲み過ぎると

  1. 太る原因に
  2. 下痢や腹痛をおこすおそれ
  3. 虫歯になるおそれ

太る原因に

ポカリに含まれている糖質は、運動中のエネルギーになる栄養素。運動量が多い場合は糖質の摂取量を増やすほうがよいと言われています。

しかし、エネルギーとして消費されなかった糖質は体内に脂肪として蓄積し、太る原因に。とくに運動量が少ないときはポカリの飲み過ぎに注意しましょう。(※1,5,6)

下痢や腹痛をおこすおそれ

冷たい飲み物を飲み過ぎると、腸が刺激されたり、水分を吸収しきれなかったりして下痢を引き起こすおそれがあります。また、冷たいものを飲んでおなかが冷えると、胃や腸のはたらきが悪くなる場合も。

おなかの冷えが気になる場合は、ポカリを温めて飲むとよいですよ。(※1,7,8)

虫歯になるおそれ

スポーツドリンクのように砂糖が入った飲み物を常飲すると、口の中が長時間にわたって酸性になります。口の中が酸性だと歯が溶けやすいため、初期虫歯につながるおそれが。

通常、酸性になった口の中は唾液によって中性に戻りますが、睡眠中は唾液の量が少なくなります。就寝前にポカリを飲むのは避けましょう。(※4,9)
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