ライター : 相羽 舞

管理栄養士

一日に飲んでいいジュースの量は?

Photo by macaroni

一日に飲むジュースの量は、グラス1杯にとどめるのが望ましいです。ジュースの種類にもよりますが、果汁入りのジュースの場合、濃縮還元、ストレートともにグラス1杯(約190g)あたり20g以上の糖質が含まれています。

世界保健機関(WHO)では、成人および児童において、一日あたりの砂糖の摂取量を25g程度、また糖類からのエネルギー摂取量を一日の総エネルギー摂取量の5%以内に抑えることで健康増進に役立つとされています。

ジュースを2杯以上飲むと、それだけで一日の砂糖の摂取量を超えてしまうため、飲んでも1杯までとするのが理想です。それでは、市販のジュースに含まれる砂糖の量を確認していきましょう。(※1,2,3)

市販ジュースの砂糖の量一覧

市販のジュースの砂糖の量を、糖質量(または炭水化物量)から、角砂糖1個を約3.3gとして換算しています。WHOが推奨する一日あたりの砂糖の量25gは、角砂糖だと約8個分です。普段飲む飲み物の砂糖の量を確認してみてくださいね。(※1,4)

炭酸飲料

商品名内容量糖質量角砂糖に換算
コカ・コーラ500ml56.5g約17個
三ツ矢サイダー500ml55.0g約17個
ファンタグレープ500ml50.0g約15個
オランジーナ エアリー420ml31.5g約10個
カルピスソーダ(R)500ml43.5g約13個
C.C.レモン500ml50.0g約15個
(※4,5,6,7,8,9,10)
※糖質量の記載がないものは炭水化物量を参照しています。
炭酸飲料は開けると炭酸が抜けてしまうため、一日で飲み切ってしまうことが多いのでは。500mlのペットボトルで売られる商品が多いですが、1本あたりの糖質量はとても高いです。WHOが推奨する目安である、一日あたり糖類25g以下に比べ、多いと倍以上含んでいるものもあります。(※1,5,6,7,8,9,10)

スポーツドリンク

商品名内容量糖質量角砂糖に換算
ポカリスエット500ml31.0g約9個
アクエリアス500ml23.5g約7個
ビタミンウォーター500ml20.5g約6個
グリーンダ・カ・ラ600ml26.4g約8個
VAAMスマートフィットウォーター
アップル風味
500ml18.0g約5個
ボディメンテ ドリンク500ml22.0g約7個
(※4,11,12,13,14,15,16)
※糖質量の記載がないものは炭水化物量を参照しています。
スポーツドリンク系のジュースには、18.0~31.0gの糖質が含まれています。糖質やミネラルが含まれるスポーツドリンクは、本来運動するときの脱水対策に適した飲み物です。日常的な水分補給にスポーツドリンクを飲んでいると、砂糖の摂りすぎになるおそれが。

虫歯のリスクにもなりうるので、子どもの飲みすぎにも注意が必要です。(※1,11,12,13,14,15,16,17)

果汁入りジュース

商品名内容量糖質量角砂糖に換算
野菜生活100 オリジナル200ml13.4g約4個
野菜生活100 グリーンスムージー330ml27.8g約8個
ミニッツメイド 朝の健康果実
オレンジ・ブレンド
350ml41.7g約13個
トロピカーナ 100%オレンジ250ml21.0g約6個
Qoo みかん280ml30.8g約9個
なっちゃん オレンジ280ml30.0g約9個
(※4,18,19,20,21,22)
※糖質量の記載がないものは炭水化物量を参照しています。
果汁入りジュースは、商品や内容量によって差があります。同量で比較した場合、もっとも糖質量が低いのは野菜生活100オリジナル、もっとも高いのはミニッツメイドです。

商品によって含まれる糖質の量は異なるので、栄養成分表示を確認するようにしましょう。(※18,19,20,21,22)

コーヒー・紅茶

商品名内容量糖質量角砂糖に換算
午後の紅茶 ストレートティー500ml20.0g約6個
午後の紅茶 ミルクティー500ml39.0g約12個
午後の紅茶 レモンティー500ml35.0g約11個
クラフトボス ラテ500ml25.5g約8個
クラフトボス 微糖500ml12.0g約4個
スターバックス® カフェラテ200ml17.6g約5個
スターバックス® エスプレッソ200ml12.4g約4個
(※4,23,24,25,26,27,28)
※糖質量の記載がないものは炭水化物量を参照しています。
甘い紅茶やコーヒーの砂糖の量は、市販のものだと意外と気にしていない方もいるのではないでしょうか。たとえば、午後の紅茶のミルクティーには、1本(500ml)あたり角砂糖約12個分の糖質が含まれています。

また、スターバックス®のカフェラテの場合、200mlの商品ですが、500mlに換算すると44.0gの糖質が含まれていることになります。どうしても甘いコーヒーを飲みたいときは、容量が少なく、糖質量が少ないものを選ぶのもひとつの手です。(※4,23,24,25,26,27,28)
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