賞味期限は「安全係数」で決められている

賞味期限は、検査によってわかった「可食期間(=最大の保存期間)」に、1未満の安全係数(おおむね0.8)をかけて設定されています。こうすることで、さらに安全性が高まるわけですね。

たとえば、賞味期限が100日で安全係数が0.8だった場合、その食品の可食期間は125日です。つまり「賞味期限を過ぎてから25日くらいは食べることができる」という計算が成り立ちます。(※7,8)

賞味期限切れのベーキングパウダーはいつまで食べられるか

仮に安全係数を0.8とすると、賞味期限が1年(365日)の商品の可食期間は約456日で、期限切れから約3ヶ月間くらいは使える計算。賞味期限が1年半(540日)の商品の可食期間は約675日で、賞味期限切れから約4ヶ月は使える計算です。

ただし、上記はあくまで計算上の結果です。もしも明らかな異常が見られた場合は、使用するのを控えるようにしましょう。

ベーキングパウダーは腐る?古いとどうなるのか

基本的にベーキングパウダーが腐ることはない

ベーキングパウダーには主に「炭酸水素ナトリウム」や「リン酸カルシウム」などの無機質が原料として使われています。そのため、基本的に腐ることはありません。

ただし、それは未開封で正しい保存方法を守った場合の話です。開封済みで保存状態が悪い場合は、傷んで使えなくなる可能性もあるので注意しましょう。

古いベーキングパウダーは膨らまない?

ベーキングパウダーは水分と反応しガスを発生させ、生地を膨らませる性質があります。開封後は空気中の水分と反応するので、時間が経つと膨らませる力が弱くなることも。

膨らませる力が弱まると、お菓子や料理がおいしく作れなくなる可能性があります。賞味期限切れだったり、古くかったりするベーキングパウダーを使う際は、次にご紹介する方法で、事前に状態をチェックしましょう。

ベーキングパウダーが膨らむか確認する方法

膨らませる力の確認方法

  1. マグカップや耐熱性のコップに小さじ1杯程度のベーキングパウダーを入れる
  2. 40ml程度の熱湯を注ぐ
容器に熱湯を注いだときに、瞬間的にシュワシュワと泡が出るようなら膨らませる力が残っています。逆にまったく泡立たない場合は膨らませる力がなくなっているので、使用しないようにしてください。

使用を控えるべきベーキングパウダーの状態

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