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佐賀の美食体験イベント「USEUM SAGA(ユージアムサガ)」が開催
2023年2月上旬、美術館に飾るような器で佐賀の美食を楽しむレストランイベント「USEUM SAGA(ユージアムサガ)」が、佐賀県武雄市で開催。
「USEUM SAGA」は “美術館(MUSEUM)に飾るような人間国宝などの器を使い(USE)、佐賀の食材を才能豊かな料理人たちの技で仕上げた料理が楽しめる、期間限定のプレミアムレストラン” をテーマに掲げる特別イベントです。
「USEUM SAGA」は “美術館(MUSEUM)に飾るような人間国宝などの器を使い(USE)、佐賀の食材を才能豊かな料理人たちの技で仕上げた料理が楽しめる、期間限定のプレミアムレストラン” をテーマに掲げる特別イベントです。
佐賀と岩手の実力派シェフが奇跡のコラボレーション
今回で4回目を迎える、同イベントの舞台は「Kaji synergy restaurant(カジ シナジー レストラン)」。佐賀県で今最も注目を集めるシェフのひとり、梶原 大輔さんと、国内外の食のプロがこぞって訪れる岩手県遠野市の予約の取れない古民家オーベルジュ「とおの屋 要」のオーナーシェフ、佐々木要太郎さんが奇跡のコラボレーションを果たしました。
ドリンクは2人と親交のあるソムリエ、大越さんが担当
この日のドリンクメニューをサポートしたのは、2人のシェフと親交があり、ロジカルなペアリングに定評のあるソムリエ、大越基裕さん。ワインにとどまらず、佐々木さんの代名詞と言える「どぶろく」や嬉野茶をベースにしたノンアルコールドリンクなどで組み立てたペアリングコースを提供されました。
人間国宝の器も。佐賀と岩手の融合、地域性を大切にしたコース内容
コース料理は食材そのものの良さを引き出しつつ、佐賀という土地や文化を意識した構成。2人のシェフの自然にあらがわないというスタイルが表現された品々です。
ニシユタカ / 武雄イノシシのジャーキーとコンソメ【器:李荘窯業所】
最初に提供されたのは、長崎や佐賀で生産されるじゃがいも「ニシユタカ」を使った芋さらと、武雄市のイノシシをジャーキーにしたもの、コンソメを盛り合わせたひと皿。
器として用いられたのは「李荘窯」の平皿。明治時代後半、有田焼の陶祖である李参平の住居跡に開業した、有田焼の窯元です。伝統的な有田焼に加えて、最近はデジタル技術を活用した新しい器作りにも挑戦されているのだそう。
器として用いられたのは「李荘窯」の平皿。明治時代後半、有田焼の陶祖である李参平の住居跡に開業した、有田焼の窯元です。伝統的な有田焼に加えて、最近はデジタル技術を活用した新しい器作りにも挑戦されているのだそう。
3品のなかでも、特筆すべきが「ニシユタカを使った芋さら」。一見、じゃがいもをそのまま蒸したものかと思いきや、そうではありません。じゃがいもでじゃがいもを再構成しているのです。
中には大根、にんじん、ごぼうの味噌漬けで風味付けをしたペースト入り。ひと口食べると、いわば上質なポテトサラダのような味わいに驚かされました。
中には大根、にんじん、ごぼうの味噌漬けで風味付けをしたペースト入り。ひと口食べると、いわば上質なポテトサラダのような味わいに驚かされました。
佐賀海苔 / 蕪【器:安楽窯】
とろりと熱した蕪に、日本有数の生産量と高い品質を誇る佐賀海苔のソースを添えた前菜。海の滋味と磯の香り、蕪の甘さのコンビネーションは新しい発見です。盛り付けの美しさも目を惹きますね。
陶磁器を焼く際に使う耐火性の道具などを製造してきた「安楽窯」は、有田の窯元で唯一、耐火素材に特化した器を製造しているのが特徴。写真の器は黒と茶の曖昧な色合いと重みのある質感で、それぞれの食材の白、黄、黒が際立っています。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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