ライター : macaroni 編集部

梅雨うつにご用心!夏野菜のゆる薬膳レシピ

今年も梅雨の季節がやってきました。長引く雨で気分がのらない、なんとなくだるい……と、憂鬱な気分を感じている方が多いのではないでしょうか。筆者もそのうちのひとりです。

そんな梅雨の不調には、薬膳の知恵を活かして普段の食事からアプローチしてはいかがでしょう。本記事では、料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんに、手軽にマネのできる「ゆる薬膳」レシピを教わりました。

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料理家・国際中医薬膳師/齋藤菜々子さん 一般企業で営業職をしていたころ、忙しい日々を過ごすなかで、週末に自炊ができるよろこびや、体にやさしい食事の大切さを実感し料理の道へ。料理家のアシスタントを務めながら、薬膳師として日本最高位である国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材でできる、マネのしやすい薬膳レシピを提案している。著書に『基本調味料で作る体にいいスープ』 がある
「薬膳の考え方では、梅雨の不調の主な原因は湿気です。雨の影響で湿度が高い梅雨時期は、体が大気中の水分を吸収し、重さ、だるさを感じやすくなるんです。

さらに、湿気で気分が晴れず食欲も湧きにくいと気の巡りが悪くなり、うつ症状につながることも」と話す齋藤さん。

梅雨うつ対策として意識したいのは、体に水を溜めない食生活と、リラックスや食欲増進のために香りのよい食材を摂ることだといいます。

「私はこの時期、利尿作用のある夏野菜をたっぷりと食べるようにしています。特になすはいつも冷蔵庫にストック。胃の調子を整えたり、むくみを抑制してくれたりしますよ。

このように、実は薬膳って身近なもので実践できるんです。馴染みのない食材や変わった味付け、という印象をもたれている方が多いと思いますが、そんなことはありません。中国で2000年も受け継がれてきたワケは、手軽に長く続けやすい健康法だからです。

そこで今回は、今がおいしい夏野菜をたっぷり使う、お手軽薬膳レシピを3つご紹介します」

1. とうもろこしと生姜のごはん

Photo by あんりちこ

材料

・米……2合
・とうもろこし……1本
・生姜……2片
・酒……大さじ1杯
・塩……小さじ1/2杯

作り方

1. 米は研いで30分~1時間浸水し、ザルにあげて水気をよく切る

2. とうもろこしは長さを半分にして実をそぎ落とす。生姜は千切りにする

3. 炊飯器に1と酒、塩、水340cc(分量外)を入れてさっと混ぜる。とうもろこしの芯をのせ、とうもろこしの実と生姜を散らして早炊きで炊く

※とうもろこしの髭もさっと洗って水気を切り、お茶パックに入れて一緒に炊飯すると、より水分代謝を促すことが期待できますよ

ポイント食材は「とうもろこし・生姜」

「とうもろこしは、胃の調子を整えるはたらきがあります。また、利尿作用があるのでむくみ対策に役立ちますよ。特に、とうもろこしのひげは、玉米髭(ぎょくべいしゅ)と言って、むくみを抑制する生薬としても使われるんです。同じく生姜にも、体の水はけを良くしたり、体を温めたりする作用がありますよ」

2. アスパラガスとみょうがのおひたし

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