フルーツカレー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,620円(税込)
「カレーにフルーツ?」一瞬違和感を感じる人もいるかと思いますが、あの“ご家庭用カレー”だってリンゴとハチミツが溶けているし、インド料理にもマンゴーはよく使われるし、なんら不思議なことではないのです。

実際、トロッとしたキーマカレーと新鮮なフルーツの相性はなかなかのもの。フルーツの種類は季節によって変わるので、パフェ感覚で何度でも楽しめますね。ちなみにライスは魚沼産「コシヒカリ」です。
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10. 老舗伝統の、特別なインド風カレー「ラ ヴィオラ 三笠会館本店」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1925(大正14)年創業、1966年からはフロアごと洋・和・中の多業態を展開する「三笠会館」。日本洋食文化の歴史を彩った老舗名店が並ぶ銀座でも、ほかとは違う「インド風カレー」を提供し続けています。

現在そのカレーがいただけるのは、1階のイタリアンバール「LA VIOLA(ラ ヴィオラ)」です。

三笠会館伝統のインド風チキンカレーランチ

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,800円(税込)
カレーがソースポットに入った、「昭和の日本人がイメージする」インドカレーです。その具材がなんとも驚き。

骨ごとぶった切ったチキン手羽と砂肝なんです。髄の旨味に加え、砂肝の苦味、そしてスパイスがビシッと効いたアダルトな味わいがたまりません。

卓上にはレーズン・キュウリ漬け・アーモンドの三品。それぞれをカレーに混ぜ込むと、食感や味の変化がたまらないんです。というか、絶対混ぜ込んでくださいな。

ランチセットには季節のスープかシーザーサラダ、ドリンクもついてきます。ちなみに、提供されるすべての陶器には鹿の意匠が……三笠といえば奈良、奈良といえば鹿ですからね。
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11. 戦後銀座の復興を支えた、特別なカレー「ニューキャッスル」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

最後は個人的に特別な銀座カレーを。ここは、1992年に上京した私が初めて通ったカレー店なんです。

戦後焼け野原の銀座でコーヒーを提供。開店から数年後に登場した「辛来飯(カライライス)」という肉を使わない独特のカレーで、銀座の食を支えてきた名物店ですが、東日本大震災の影響で地盤が沈下。2012年7月31日、66年の歴史に幕を閉じました。

ところがその後、常連だった方がレシピを引き継ぎ、2013年に「ニューキャッスル」を復活させたのです。

カレーのボリュームに応じて、品川、大井(多い)、大森(大盛)、蒲田とJR京浜東北線の駅名をつけたメニュー名も、以前のままですよ。

辛来飯(つん蒲だぶ玉)

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,100円(税込)
旧店舗時代から、常連さんの間で定番の裏オーダー。「つん蒲」は「蒲田の先につんのめる」という意味の特盛仕様。そこにダブルでたまごのせということです。

もともと量が少なめ仕様の「辛来飯」、ガッツリ食事したいときはこのオーダーがオススメ。

独特の苦味と、あとから来る辛さがクセになる「辛来飯」。野菜と果物、豚骨スープで仕込まれており、肉系の具材がないのに“カレーに満たされた感”は半端ではありません。

食後はもちろんコーヒーで。口の中に残ったカレーの香りと、コーヒーのアロマの口内セッション……至福のひとときです。
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銀座の特別なカレーで、心をリフレッシュ

さすがは銀座、どこをとっても特別なカレーだらけです。長引くコロナ禍で、心もどよっと曇りがちな今日この頃。

特別な街・銀座で特別なカレーを食べて、スパイシーに気分転換。そんな非日常体験こそが、心の健康維持には大切だと思います。今だからこそ、銀座カレーを堪能してくださいませ。
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