ライター : macaroni 編集部レポート

アジア初。ソーダストリームのファクトリーが日本国内に誕生

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2021年6月1日(火)、岐阜県土岐市に「ソーダストリーム ジャパンシリンダーファクトリー」がオープン。 アジア初となる同ファクトリーでは、おもにソーダストリーム専用の炭酸を注入するためのガスシリンダーを充填する作業をおこなうとのことです。

世界No.1の炭酸水ブランドであるソーダストリームは、環境保護活動にも力を入れており
、ファクトリーオープンにあたり「日本のプラスチックごみ削減目標に大きく貢献できる」と発表しました。

岐阜県「ソーダストリーム ジャパンシリンダーファクトリー」

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炭酸水メーカーを提供するソーダストリームは、“プラスチックごみを出さない飲み物習慣” を推奨しています。すでにお使いの方はご存知かと思いますが、ペットボトル入りの炭酸水を買うよりも家庭から出るプラスチックの量をかなり減らすことができますよね。

そんなソーダストリームは「2022年までに世界中で稼働する工場で必要なエネルギーの10%を太陽エネルギーで賄うこと」を計画。これは2020年の2%から5倍増になるそう。ファクトリーオープンはその目標への大きな一歩になるといいます。

国内にファクトリーができたことによるメリットは?

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“アジア初のファクトリー” という点だけでも注目度は高いですが、そのメリットとはどこにあるのでしょうか。

これまでソーダストリームのシリンダーのガス充填をする際は、海外の工場との輸出入を通しておこなわれてきました。やむを得ず、輸送による大きなエネルギー負荷がかかっていたんですね。

しかしファクトリーができたことにより、その輸送エネルギーを大幅に削減。わたしたち消費者の要望にも迅速に対応できるようになったとのことなのです。

国民の約20%が、ペットボトルからソーダストリームに変えると…

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こうして、ソーダストリームがより身近な存在になることによって起きる変化もあります。

国民の約20%がペットボトルをやめて、 ソーダストリームを使って炭酸水を飲んだ場合、 約34.4万トン分の削減にもつながる(※)ことがわかったのだそう。 これは環境省が掲げている、2030年までのプラごみ削減目標の約13~14%に相当するといいます。

※ソーダストリーム株式会社調べ

なぜプラスチックごみを出してはいけないのか

※画像はイメージです
炭酸水メーカーを取り入れることで「プラスチックごみを減らせる」とメリットをお伝えしましたが、なぜそうしなければいけないのか。改めてその関連性を考えてみます。

プラスチックごみを出すとどうなるのか。約5mm以下の大きさになった「マイクロプラスチック」を海に流すことになり、生態系を壊します。さらにはそれを食べた魚を食べる人間の体内にもプラスチックが蓄積されるといわれているんですよ。

この海洋プラスチック問題は非常に深刻。 とくに日本では約900万トンものプラスチックごみを排出し、先進国のなかでも “使い捨てプラスチックの大量消費国” として知られます。

ソーダストリームではこれらの問題をいち早く解決へ導くために、リサイクルではなく、そもそもごみを出さない、 もらわない「プリサイクル」を提案しているのです。

環境問題の啓蒙活動をおこなうマリエさんも称賛

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オープン時におこなわれたセレモニーには、環境問題の啓蒙活動をおこない自身のサステナブルファッションブランドを持つ、モデルのマリエさんも登壇しました。

普段からソーダストリームを愛用している、という彼女は「運搬の環境負荷というところまで考えて行動している企業はなかなかない。 こういう場所を自国に作ったというのは、日本も変わり始めているのかなと思う。とてもうれしいです」と称賛のコメント。
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