発酵食健康アドバイザー「大山磨紗美」のワンプレートレシピ

自家製みそづくりをはじめて15年以上、10年前からみそづくりの講師をしています。日本の伝統的な発酵食や麹の魅力に取りつかれ、簡単に食生活に取り入れるメニューを研究しています。日本は世界に類を見ない発酵大国。その魅力を世界に発信していく活動をしています。

ワンプレートのテーマ

「発酵食品を手軽に取り込むことができるワンプレート」をご紹介します。そもそも日本の調味料「さしすせそ」のうち、「す(酢)・せ(しょうゆ)・そ(みそ)」はすべて発酵が絡む調味料。砂糖を甘酒に、塩を塩麴にすることで簡単に発酵レシピに変更でき、味や食感もよくなりますよ。また、すべてのレシピにみそを利用したプレートでは、みそのイメージを払拭するメニューにしました。

1. みそを隠し味に。和洋折衷ワンプレート

Photo by 大山磨紗美

調理時間:25分(漬け込む時間は除く)
エネルギー:752kcal/1人分(※1)


みそを使う料理は、みその風味が全面に出がち。みそ料理ファンにはたまりませんが、味に変化がないという先入観を持つかもしれません。この和洋折衷ワンプレートでは、トマトソースにしたり、ヨーグルトと合わせたりして、みその隠し味としての魅力がわかるレシピです。

材料(2人分)

〈甘みそ焼きおにぎり〉
・ごはん……お茶碗2杯分(300g)
a. 合わせみそ……大さじ1杯
a. はちみつ……大さじ1杯
a. 甘酒(濃縮タイプ)……大さじ1杯
a. 酒……大さじ1杯

〈さんまのトマトみそソース〉
・さんま……2尾
・しょうが汁……小さじ1杯
・酒……小さじ1杯
・片栗粉……大さじ1杯
・玉ねぎ(みじん)…… 1/8個
b. カットトマト缶……100g
b. 水……50cc
b. みりん……小さじ1杯
b. 合わせみそ……大さじ1杯
・サラダ油……小さじ1杯
・オリーブオイル……大さじ1杯

〈きゅうりのヨーグルトみそ和え〉
・きゅうり……1本
・塩……小さじ1/2杯
・合わせみそ……大さじ1/2杯
・プレーンヨーグルト(無糖)……大さじ1/2杯
・白いりごま……少々

〈彩り〉
・ベビーリーフ……20g
・ミニトマト……2個

下ごしらえ

・きゅうりは塩をかけて板ずりしたあと、たたききゅうりにする
・ミニトマトは縦3等分に切る
・さんまは三枚おろしにし、おろした1枚をさらに2等分にしてから、酒としょうが汁に漬ける

作り方

Photo by 大山磨紗美

1. きゅうりのヨーグルトみそ和えを作ります。保存袋にプレーンヨーグルト、合わせみそを入れて混ぜます。たたききゅうりを入れ、もみ込みます。(写真1)

2. しっかりとなじませたら冷蔵庫で寝かせます。(写真2)
※きゅうりのヨーグルトみそ和えは時間がたつと水っぽくなるので、食べきる量を作ってください。

3. 甘みそ焼きおにぎりを作ります。小鍋に(a)を入れ、弱火で照りが出るまで煮詰めます。(写真3)

4. おにぎりを4個作り、3をたっぷりとのせます。クッキングシートを敷いた天板におにぎりを並べ、トースターでみそに焦げ目が付くまで焼きます。(写真4)

Photo by 大山磨紗美

5. さんまのトマトみそソースを作ります。小鍋にサラダ油を中火で熱し、玉ねぎを炒めます。(b)を加えてひと煮立ちしたら弱火にし、焦げないように混ぜながら約半量になるまで煮詰めます。(写真5)

6. さんまの水気をキッチンペーパーで取り、片栗粉を両面にまぶします。(写真6)

7. フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、さんまの両面をこんがりと焼きます。(写真7)

8. 盛り付けます。焼いたさんまを盛り、トマトみそソースをかけます。きゅうりのヨーグルトみそ和えを小皿に盛り、白いりごまをトッピングします。焼きおにぎり、ベビーリーフ、ミニトマトを盛ります。(写真8)

編集部のおすすめ