トマト缶の栄養価は高い?生のトマトとの違い

栄養素100gあたりに含まれている量
トマト缶生のトマト
食物繊維1.3g1.0g
カリウム240mg210mg
β-カロテン570μg540μg
ビタミンE1.2mg0.9mg
(※1,3)
トマト缶と生のトマトを比べると大きな差はありませんが、食物繊維、カリウム、β-カロテン、ビタミンEにおいては、すべてトマト缶のほうが栄養価が高いことがわかります。

これらの栄養は、前述したように抗酸化作用や整腸作用を持っていたり、塩分の排出を促したりしますよ。(※5,6,7,9,10)

トマト缶は生トマトよりリコピンが多い

加工用トマトと生食用トマトではリコピン量が異なっており、加工用に使うトマトのほうがリコピンを多く含んでいます。よって、トマト缶のほうがリコピンが多いです。

さらに、生のトマトより加工品のほうがリコピンを2〜3倍吸収しやすいため、効率よく摂取できます。(※7)

トマト缶の栄養価は高い?トマト加工品と比較

栄養素100gあたりに含まれている量
トマト缶トマトジューストマトケチャップ
食物繊維1.3g0.7g1.7g
カリウム240mg260mg380mg
β-カロテン570μg310μg510μg
ビタミンE1.2mg0.7mg2.0mg
(※1,11,12)
トマト缶とトマトジュースを100gあたりで比べると、食物繊維とβ-カロテン、ビタミンEが多く含まれているのはトマト缶です。トマト缶とトマトケチャップを比べると、トマトケチャップのほうが多く含まれています。

トマトケチャップは調味料として使うため、一般的にトマト缶のように量を多く使いません。100gあたりの栄養価としてはトマトケチャップのほうが高いのですが、実際に摂取する量としては、トマト缶のほうが栄養を多く摂れる場合がありますよ。

トマト缶の栄養を活かす食べ方

食べ方

  1. 加熱する
  2. 油で炒める
  3. 発酵食品と組み合わせる

加熱する

野菜を加熱すると、栄養がなくなると思っている方もいるかもしれません。しかし、リコピンやβ-カロテンは、加熱調理することで吸収されやすくなるという性質があります。加熱すると、野菜の細胞壁が壊されるためですよ。スープや煮込み料理などに活用しましょう。(※13)

油で炒める

前述したように、トマト缶に含まれるβ-カロテンやビタミンE、リコピンは油と一緒に摂取すると吸収率がよくなります。油で具材を炒めたあとに、トマト缶を入れて煮込んだり、スープにしたりするのがおすすめです。(※1,5,6,7)
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